発達障害のあるお子様向け キャリアデザイン教育
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遊びたいけど誘えない…「休憩時間」に見えてくる発達障害 中学生の困り感

ティーンズ川崎 2018年6月13日

TEENS川崎の出納です。

4月からTEENS川崎のスタッフとなりました出納です!TEENSがお子さんたちにとって居心地の良い場所になるよう日々奮闘しております。

今回はTEENS川崎での休憩時間の様子をお伝えしたいと思います。

勉強だけじゃない!発達障害のための個別セッション 学習支援 

TEENSでは、平日15:30~18:40は学習支援を行っています。

学習内容はTEENSの独自教材を用いた学習や学校の宿題、タイピング練習等お子さんによって様々な学習に取り組んでいただいています。学習支援では、利用時間は最大110分。その間ずっと勉強していては集中力も続かなくなり、学習の効率も下がってしまいます。

そこで重要なのが「休憩時間」です。

「休憩中」の看板のイラスト

TEENSでは学習30分、休憩10分のサイクルで過ごしていただくことで効率的な学習ができると考えています。また、学習のサポートの他に、「大人や同世代とのコミュニケーションスキルを身に付ける」「ルールを守って遊ぶ」「片づけや物の管理ができるようになる」等といったコミュニケーションスキルや自立に向けたスキルの獲得も支援しています。

休憩時間は学習の効率アップだけでなく、これらのソーシャルスキル獲得に向けて練習する絶好のチャンスなのです!

遊びたいけど誘えない…「休憩時間」に見えてくるお子さんの困り感へのアプローチ

TEENS川崎では、現在空前絶後のUNOブーム。初めて参加するお子さんにはベテランのお子さんが教えてあげたり、中高生が多いときは雑談をしながらゲームも進めるといった高度なやりとりも発生する(これは本当に難しいですね…)などなど…よいコミュニケーションの学びの場になっています。

最近実際にあった例をひとつご紹介します。UNOで遊びたい、けど周りの人に声をかけられない、という中学1年生のお子さん。「なんて声をかけていいかわからない」「断られたらいやだ」…繊細で、人の気持ちを慮ることのできる自閉スペクトラム症の女の子です。

こういった場合、スタッフが声をかけて一緒に遊べるお子さんを集めるのは簡単です。しかし、それでは”理解のある大人”が近くにいない場所ではその子はまた同じような状況に陥ってしまうでしょう。

そのため、その子の不安感をくみ取りつつ、スモールステップで自立的に同年代に声をかける練習をしていきます。始めはスタッフが積極的に仲介しながら、次は「あの子に声をかけてみたら?」とタイミングや相手を指定して、そして「この間一緒に楽しく遊べた子がいたよね。誰だったかな?その子に声をかけてみたら?」というようにご本人に考える余地を与えながら…。徐々にスタッフの働きかけを減らしていきます

申し訳なさそうに色変えをする心優しい子どもたち…

 

現在、このお子さんは事前にスタッフに「あの子誘っても大丈夫かな?」と確認しつつも自分から声をかけられるようになりました。仲のよい同年代のお子さんもでき…ここまで二カ月ほどかけて、少しずつでしたが本当によく頑張っていました。

(次のステップは自分で決断することと、「断られても大丈夫」という認識をもつこと・経験を積むことですね。ここにはもう少し別の角度からアプローチする必要がありますが、それはまた別の機会に)

体験セッション、随時受付中!

TEENSご利用をご検討中の方に向けて、体験セッションを随時行っています。学習支援にお越しの際は、是非学習時間だけでなく休憩時間も含めて過ごしてみてください。自由時間の中で、お子様の思いや困り感を見つけるきっかけになれば幸いです。

TEENS体験セッション

 

*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます

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