TEENSの飯島です。今回は3月スタートの新サービス 発達障害専門塾”まなびTEENS” についてご紹介します。
TEENSはこれまで、”はたらく力”を育てることを目標に据えながらプログラムを開発してまいりました。将来働きながら社会の中で生きる大人になるための準備ができる場所を目指し、現在7カ所で放課後等デイサービスの事業所を運営しています。
【参考】放課後等デイサービスTEENS
TEENSの理念は間違っていないという強い確信があり、今後もこの思いが揺らぐことはないでしょう。一方で、子どもたちの”今”を考えた時に、最大の居場所は学校です。未来のための教育は非常に重要ではありますが、”今”の課題を無視するわけにはいきません。
「学校での勉強につまづいている子どもたちに、できることはないのか」…この数年、私たちが思い悩んできたことです。
放課後等デイサービスは「生活能力向上のための訓練および社会との交流促進」を目的としているため、学習指導をメインに行ってはいけない、というルールがあります。放課後等デイサービスTEENSで行っている学習支援でも、(もちろん勉強も教えますが)学習をツールとして質問・報告などのコミュニケーション力を高めたり、計画だてなどの段取り力をみにつけることが趣旨となっています。
それでも子どもたちの”まなぶ力”を育むことができる場所を作らなければならない。こうした経緯と思いの中、今回福祉制度を利用しない民間サービスとして発達障害専門塾”まなびTEENS”を開塾することとなりました。
私たちが心配していることのひとつに、教室内における子どもたちの”お客さん化”があります。
通常級の場合、一クラスに20~30人ほどの子どもたちがいる場合が多いです。そんな中で、情報をキャッチすることが苦手な発達障害の子どもたちが、黒板を見て先生の話を聞きながら授業内容を理解していくのは至難の業です。それでも授業は進んでいきますし、周囲に迷惑をかけるような問題行動がなければ(例え理解できていないことをなんとなく気づいていたとしても)多くの先生は特別なアプローチをすることはないでしょう。こうして、大人しいタイプの発達障害のお子さんは教室の中でお客さん状態になってしまうのです。
ですが、授業の意味理解ができなくとも課題やテストは同じように降りかかってきます。基礎力が養われないまま無理やり課題に取り組むことになれば、それは「学習」ではなく単なる「作業」になってしまうでしょう。
意味理解のないまま暗記をした場合、目の前の宿題提出や試験を乗り越えることはできるかもしれません。しかし、それを繰り返していっても学習における達成感を感じることはできず、本質的な読みとる力・思考する力・表現する力が身につくこともありません。
子どもたちから学ぶ喜びの機会を奪わないために、今回のプログラムを通じて発達障害のある子どものために新しい学び方を提案します。そもそものつまづきはどこにあるのか。まなびTEENSでは、知力・理解力の根本部分へ働きかけながら、超スモールステップで教科学習にとりくめる機会を提供していきたいと思います。
お申込み詳細は以下をご参照ください。
確実に成果を感じていただけるよう、まずは水曜日だけ、小規模で始めていきます(私自身も授業を行います!)ご満足いただけなかった方には返金制度も設けております。
小学校高学年の部、中学生以上の部は残席わずかです!ご興味のおありの方はお早めにお申し込みください。
*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます