TEENS(発達凸凹のある小中高生向け 放課後等デイ)の野田です。
今日は私も開発に加わった発達凸凹体験ゲームを当社としては外部向けには初めて開催しましたので、その報告です。
発達障害*は見えにくい障害といわれ、その特徴は誤解されることが多いです。感覚的なズレは言葉で説明してもなかなか分かってもらえないからです。わかってもらうにはやっぱり疑似体験しかないかなぁと社内で話していました。
ちょうど同じようなことを考えていたのが、ABA(応用行動分析)に基づき、自閉スペクトラム症等のある未就学児への療育を行う NPO法人ADDS さん。当社のオフィスから徒歩数分にオフィスがある”お隣さん”ということもあり、両社が共同で開発することになりました。
1年ほど前にゲームは完成。「百聞は一見に如かず」という言葉がしっくりとあてはまる内容です。
今日は炎天下の中、新宿の当社オフィスにお越しいただいた25人ほどが参加。ふたを開けてみれば、ご家族・当事者・支援者とほぼ同数で、「家族や支援者ばかりだろう」と予想していた主催者としてはやや意外でした。
が、当事者の方がいたことで、体験を踏まえて感覚で理解したところで、当事者から感覚や理解のずれなど日常を聞くことで、発達障害のある人についての知識も一段と深まったようです。
発達障害体験ゲームは、発達障害の感覚を体験する役だけではなく、その支援をする支援者や周囲の人の役もあります。今回は時間も短く、すべての役を体験できたわけではなく、その点不全感が残ってしまった人がいたようで、申し訳なかったです。
ADDSさんはすでに各地で開催されていますが、当社はこれまで社内で一部行う程度にとどまっていました。当社も今後は年に複数回開催して、発達障害の困難さと支援の勘所をわかってもらう機会にしたいと思っています。そして次回開催時は今回の反省も踏まえ、より満足いただけるように知恵を絞ります。
*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます