TEENS新宿の篠田です!
TEENSスタッフが学校を訪問し、学校での支援方法について助言を行う「TEENS訪問サービス」が、4月よりスタートいたしました。
TEENS訪問支援 | 発達障害の子どもたちのための合理的配慮サポート
福祉サービスのひとつである「保育所等訪問支援」という制度を利用し、小学校・中学校・高校などの集団生活の場へ、TEENSスタッフが「訪問支援員」として伺います。
学校生活のなかで生じる、発達障害*の特性ゆえの様々な困りごとについて、TEENS訪問支援員が学校の先生方と相談を重ねながら、お子さんたちが過ごしやすくなるよう、そして自分にあった方法で学習ができるようサポートをします。
背景としては、IT技術の高まりや、子どもたちの特性理解が進む中で、子どもたちの学びの在り方も多様になりました。また、読み書きに困難があったり、行動面の不安感・困り感が強い子どもたちも、等身大の自分の力を発揮しながら、合理的配慮を得て高等教育に進んだり一般就労することも珍しくなくなっています。子どもたちのが健康的な自尊心を養いながら成長していくためには、児童・青年期に学ぶ喜びや楽しさを知っていくような経験が不可欠です。私たちは、それを教室の中で実現していくためのお手伝いをします。
例えば、書字が苦手で板書が間に合わなかったり、作文を書くことに強い抵抗のあったりするお子さんには、パソコンでのタイピングやタブレットのアプリを利用して学習するという方法もあります。しかし、どんなツールがその子に合っていて、いつどうやって使うのか、使用時のルール決め、周りのクラスメイトへの説明…などなど様々な検討事項が生じます。そういったところを先生だけで進めるのではなく、TEENSスタッフが助言、サポートしながら進めていきます。
また、そもそも御本人、ご家族、学校がそれぞれどんなに一生懸命日々過ごしていても、歯車がうまく噛み合わずに力を発揮できないことも多々あると思います。三者の橋渡しをしながら、建設的な対話をコーディネートしていくことが私達の使命になります。
「保育所等訪問支援」はもともとはその名の通り、保育所への訪問が主であり、自治体の担当者様や学校の先生方からは「前例がないので…」という戸惑いの声を多く聞きます。開始から2か月がたち、そういった場合に活用できる説明資料や、訪問実績も少しずつですが積み重なってきております。どういったサポートができるか…私達も試行錯誤の段階です。またこちらのブログなどでご紹介できればと思っています。
まだまだ始まったばかりのサービスですが、学校生活に困り感を抱えながらも頑張って日々を過ごしているお子様たちや様々な不安を抱える親御様たちにとって、支えとなれるサービスを作り上げていけるようつとめてまいります。
詳しいサービス内容や利用の流れなどにつきましてはTEENSホームページ、またはTEENS新宿までお問い合わせください。
*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます