TEENSの飯島です。今回ご紹介するのは、夏期講習第2弾、「発達障害の子のための発達障害講座」です。
発達障害*のある方の就職支援を専門に行う株式会社Kaienが運営している教育事業部『TEENS』。当社はこれまで800名以上の発達障害(自閉スペクトラム症、アスペルガー症候群・ADHD・LD)の子どもたちにキャリア教育を行ってきました。その経験を踏まえて、今回は発達障害のある中高生の就労準備性を育むための実践的就労支援講座についてご紹介します
夏期講習チラシ。お子様にもご覧いただけるよう、裏面は「発達障害」という言葉を除いています。
◆◆発達障害の小中高生 夏期講習紹介シリーズ◆◆
先進的な特例子会社を見学できる!実践的キャリア教育講座
上手に援助要請できるようになるために 発達障害の子のための発達障害講座
ディスレクシア・ASDの子におすすめ!読書感想文講座
ビジュアル化教材で文章題に挑む!算数・数学 文章題攻略講座
今回の「発達障害の子のための発達障害講座」は、TEENSに通う高校生の「俺はADHDだから将来働けないんだ」という呟きを聞いて、開催を決めました。告知を受けてから、インターネットでこっそり検索。ネット上にある言葉を真に受けて、どんよりと落ち込んでいる姿を見ていると胸がつまりました。
そもそも、発達障害について学ぶ研修やセミナーは世の中にたくさんありますが、当事者の、更に子供向けの内容というのはほぼありません。
私自身は発達障害オタク・発達障害大好き人間なので、発達障害の子どもたちに囲まれて毎日幸せです。彼らの実直さ、真摯さ、多彩な視点といった魅力を世間にも知っていってほしいと思い、微力ながら日々細々と発信し続けています。
が、しかし、こんなに近くに発達障害のことを誤解している人がいるというのは結構な衝撃でした。
発達障害のある方の活躍を、近くにいる方に肌で感じてもらうこと。その姿を社会に発信していくこと。発達障害の魅力を社会に伝えるためには、このふたつが一番の近道だとKaienでは考えています。当事者の子どもたちが発達障害に(延いては自分自身に)ネガティブなイメージをもっていては元も子もありません。
また、ネット上には信頼性の低い情報があふれており、それに惑わされる子どもがいるのも問題です。そんなわけで、今回子どもたちには発達障害に関する正しい知識やその魅力を知ってもらった上で、自身の強み・弱みについて考えてもらえるよう、こういった機会を設けました。
…ここまで熱く語りましたが、では現実的に例にあげたようなタイプの子が多いかというと、(肌感覚としては)実は少数派です。繊細なタイプの子は障害についてネガティブに捉える傾向がありますが、マイペース系のお子さんは、告知を受けても全く気にしない、あるいはよく理解できていない場合が多いのです。
フラットに捉えられているという意味では非常によいでのですが、ここで心配なのは以下3点です。
(1)障害特性からくる強み・弱みと向き合えるか
(2)将来、障害を強く自覚する場面があったときに受容できるか
(3)自身の特性を踏まえた上で、周囲に合理的な配慮を求められるか
客観視が弱いタイプ(鈍感力が高いとも言えますが)は、目の前の課題を実感できないまま日々過ごし、いざという時(例えば受験や就活)に困ることが往々にしてあります。特にその困り感が発達障害特性由来の場合、目に見えない障害のためなかなか理解・自覚しにくいというのもネックになりやすいです。
そのため、今回の講習では発達障害のもつ魅力と併せて、現実的なリスクやその対処法についてもお伝えしていく講座にしたいと考えています。ASD(自閉スペクトラム症・アスペルガー症候群)、ADHD(注意欠如多動症)、LD(学習障害*)について理解を深めたい、という方はぜひご参加ください。
対象となるのは告知済みの発達凸凹小中高生。明確な診断名がなくてもOKです。
◆◆発達障害の小中高生 夏期講習紹介シリーズ◆◆
先進的な特例子会社を見学できる!実践的キャリア教育講座
上手に援助要請できるようになるために 発達障害の子のための発達障害講座
ディスレクシア・ASDの子におすすめ!読書感想文講座
ビジュアル化教材で文章題に挑む!算数・数学 文章題攻略講座
*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます
*学習障害は現在、DSM-5では限局性学習症/Specific Learning Disability、ICD-11では発達性学習症/Developmental Learning Disorderと言われます