森谷 色々な子どもたちが集まっている中で、学習指導をするにあたって工夫されていることはありますか?
長谷川先生 特徴的なものとしては、これは全日コースですが「リラーンタイム」というのを導入しています。毎朝10分間、中学の国数英の弱点発見探しのプリントでおさらいしていきます。
この学校にくる生徒たちの中には、中学での授業にうまく参加できなくて、学習に不安のある生徒もいます。そんな子供たちが、安心して取り組めるように、と。高校生になって、年齢的に成熟して、中学生の時にわからなかったことが今ならわかるようになるというのもよくあります。
学習において、一番いけないのは、もう知らない、もうやらない、という状態になってしまうことですから。せめて義務教育で学ぶべきところは大人になって役立てられるように少しずつでもやろうよ、と力を入れています。だからといってわからない勉強を延々にやるのは辛いですよね。これならできる!という自信を持ってもらえるように、かなり優しい段階からから取り組めるようになっています。
科目によっては、小学校の中身からはいるものもあるんですよね。特にこのプリントは、英語だとアルファベットから確認できます。あとはスモールステップで学べるような副教材を用意したりとか。これくらいだったら!というとっかかりになる。ここで安心できる、褒められた、これならできる、という気持ちになるようにかなり工夫をしています。
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