TEENS御茶ノ水の薮崎です。
2016年度の受験シーズンも終盤を迎え、受験生だったお子さんたちから結果の報告を受ける機会が増えています。昨年度に引き続き、TEENSで行った受験生へのサポートや合格までの道のりについてご紹介させていただきます。(過去の記事はこちら)
今回は、AO入試制度でE大学メディアコミュニケーション学部に合格したK君にインタビューさせていただきました。
「最初は歴史が好きだから、歴史が学べる大学に行きたかったんですよ。」
学習支援でも「得意な歴史を伸ばしたい。」と意欲的にキッチンで小テストに臨んでいたK君。学校の先生と相談し、受験校としてはじめに選んだのは歴史学科のあるS大学でした。TEENSでも9月から週に1回の学習支援で面接と小論文の対策を始めました。当時を振り返り「面接と小論の練習は大変だった。」と苦笑い。「まず書き始めって何書けばいいのかわからないし。自分の考えはまとまらないし。」と本人がこぼしたように、小論文の対策を始めたばかりのK君は400字詰めの原稿用紙に30分で200字程度埋めるのがやっとでした。そこで、自力で書くことに限界を感じたらキッチン(スタッフとマンツーで学習を行う場所)に行き、スタッフと一緒に本人の考えをまとめたり、気を付けるべき点をお伝えしていきました。
面接練習もキッチンを使っています。入退室の流れの確認から面接の受け答えに1コマ充て、繰り返し練習を行いました。紙に書いた受け答えの内容を一言一句間違えないように言おうとして言葉に詰まったり、丁寧な言い方が出来なかったり、集中力が保てなかったりと、かなりの苦戦を強いられます。そんな中迎えたS大学AO入試。結果は不合格でした。
「落ちたときはすごいショックだったんですけど、とにかく合格したい気持ちはあったんです。」
落ちた後、すぐに学校の先生に今後について相談をし「倍率が低い大学の方が受かりやすい」とアドバスを受けると、S大学以外を検討するために自分が好きなことを見つめ直します。高校時代パソコンやニュース時事検定に打ち込んだことを思い返し、K君が次の受験先に選んだのがE大学メディアコミュニケーション学部でした。
早速TEENSでもE大学の受験対策を開始。面接練習では前回の反省を踏まえ伝えたいことを丸暗記して練習するのではなく、伝えたい要素だけを覚える形で行いました。志望理由であれば「パソコンが好き」「情報社会に興味がある」を要素として覚え、練習ごとに違う言い方をしてもいいことを体で覚えていきました。p>
本番はとても緊張したそうですが、TEENSで行った面接練習を思い出し丸暗記できなくても自分は受け答えができると、自分自身を信じることが出来たと教えてくれました。また、わからないことを尋ねられたら正直にわかりませんと伝えたそうです。
結果は合格!春からは大学生活が待っています。
「大学に合格した今はスケジュール管理をがんばらないとって思ってます。」
見事合格したK君ですが、今後の大学生活を見据えてスケジュール管理の方法を身に着けるべく、奮闘しています。受験期に出願がぎりぎりだったことを振り返り、「そもそも締め切りっていつだったっけって感じなんですよね。」と反省。今はiPadに入力したスケジュールを毎日確認する習慣をつけることが目標です。
TEENS卒業までに習慣にしましょうね、K君!
*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます