こんにちは、ティーンズ川崎 駒場です。
この度、2024年2月10・11日に開催された、『日本小児診療多職種研究会~多職種の無限∞力~』に初めて参加してきました。当社のスタッフが二子玉川にあるみくりキッズくりにっくに訪問した際に教えていただいたこのイベント。例年は様々な都市で開催されているようですが、今年は東京での開催でした!
今回は豊富なプログラムの中からピックアップしてレポートします。
LEARNとは、東京大学先端科学技術研究センターが運営する、現在の学校教育と違った学びを提供するプログラムです。実際の活動報告を通して、多様性と個別最適な学びについてお話しいただきました。
LEARNとは(外部リンク)
LEARNのプログラムは大人が見てもワクワクするものばかり!家出をするプログラム、ニトリで働いてみるプログラム、島で食材を集めるプログラムなどなど… 活動報告の動画の中では、お子さんたちが様々なハプニングを学びに変えて成長する姿がありました。
学びには様々な手段・場所があり、子どもは教えられなくても自然と学んでいく。ティーンズもその場所の一つです。先回りして教えるのではなく、お子さんたちが自分なりの気づきを得られる環境を作っていきたいと強く思いました。
一般口演では、さまざまな職種による不登校支援の例が発表されていました。
特に訪問作業療法でスポーツを通してお子さんとの関係性を築いた事例があり、職種ならではの強みを生かした支援だと感じました。訪問看護や作業療法士の方とはあまり連携をしたことがなかったので、この会のタイトルにある通り、<多職種の無限∞力>を感じることができました。
研究会の最後に行われた『こどもたちに伝えたい「自分のモノサシ」と おとなたちに伝えたい「評価のモノサシ」』。小児科医・教育者・クリエイター(アクティブラーニングこんなのどうだろう研究所)の方々による豪華なシンポジウムでした。
「もっとこうしたほうがいいんじゃない?」
「普通は〇〇だよね」
「××しないと、みんなに置いてかれちゃうよ」
そんな、大人の基準による評価のモノサシを子どもにあてがっていないでしょうか?
アクティブラーニング(生徒が能動的に考え学習する教育法)が推進される今大切なのは、大人の評価のモノサシに合わせることではなく、子どもたちが自分のモノサシを持ち、自分の納得のいく決断をしていくことです。
普段の支援の中でも、支援者のモノサシを当ててしまっていないか?考えさせられました。
モノサシは人それぞれですが、実はいくつかのタイプ(認知特性)に分けられます。それが「視覚優位」「聴覚優位」「言語優位」です。
例えば英語の勉強でも、ラジオ講座だと学びやすい人、本を読むほうが学びやすい人、映画を見ると学びやすい人など、人それぞれ自分に合った学び方が違いますよね。
自分のタイプを知ることで効率よく勉強や仕事ができますし、相手のタイプに合った伝え方をすれば相手の力を引き出すこともできるかもしれません。人それぞれ違う感じ方(モノサシ)があることを意識して、自分のやり方を押し付けないことが大切です。
ティーンズでもお子さんがどのようなタイプなのかは日々意識していますが、支援者自身も自分のタイプを理解してお子さんに接することが必要だと感じました。
今回の研究会を通して、様々な角度から子どもにかかわる職種の方とお会いすることができました!ティーンズは特に発達障害・強み・仕事のキーワード、そして10代の利用者様が多いことが特徴だと思っています。様々な職種の方とそれぞれの強みを生かしながら、お子さんの力になっていきたいと感じました。