発達障害のあるお子様向け キャリアデザイン教育
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こんなときTEENS 第1弾~発達障害児のための定期テスト対策~

こんなときTEENS 2015年9月21日

TEENS横浜の飯島です。

以前、「発達障害のあるお子さんがアルバイトを始めるまで。」という記事の中で、学習支援のセッションの中での取り組みをご紹介しました。その際に「学習支援って勉強だけじゃないの?」というご質問をいただいたため、今回から「こんなときTEENS」と題してシリーズでTEENSで行える支援内容について説明していきたいと思います。

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第1弾は「定期テスト対策」についてご紹介します。

発達障害*のあるお子さんは、基本的に皆さん真面目です。しかし、その特性が要領の悪さにつながってしまうことがあり、いざ定期テストとなると以下のようなことがしばしば起こります。

  • テストの範囲を把握していない(そして先生にも友達にも質問することができない)
  • 「テスト範囲は1~10ページ、特に9ページ目からよくでます」と言われても、1ページ目から律義に勉強する(そして最悪の場合9ページまでたどり着けない)
  • 「前回のテストから同じ問題がでますよ」と言われると「問3の答えはA」というような覚え方をする
  • 翌日は数学のテストがあるが、明後日の国語の勉強から始める
  • 周りのお子さんの「全然勉強してない」を信じてしまい本当に勉強しない
  • 解けない問題で延々と悩んでしまい、解ける問題をとりこぼす
  • 既に終わったテストの結果が気になり、翌日のテスト勉強が手につかない

定期テストというのは中学生になり突如始まるシステムであり、その攻略の仕方を習う機会はありません。そんなわけでTEENSでは内容だけではなく、以下の5点のポイントをおさえながらテストに向けての段取りの指導もしています。

(1)テスト範囲を確認する
(2)範囲の重要箇所を確認する
(3)点数をとるべき教科を確認する(例:主要5教科、前回赤点だった教科)
(4)どういったスケジュールで学習を進めるか確認する
(5)解ける問題から解く習慣をつける

「そんな当たり前のこと、、、」とお思いの親御様もいらっしゃるかもしれませんが、そんな当たり前のところで躓いて、テストで本来の実力の半分も発揮できないお子さんは結構いらっしゃいます。そして、これらは定期テストだけでなく将来働くために必要な能力でもあります。目の前のテストで点数をとることだけでなく、タスクを把握し、スケジュールを決めて効率よく作業を進めていく力を養うことを目標に学習セッションに取り組んでいただきます。塾とは目標が異なるため、併用して利用されている方も多いです。

今回は学習支援の王道の利用方法についてご紹介しましたが、次回は「パソコン練習」についてお話していきたいと思います。

 

*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます

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