こんにちは! ティーンズ御茶ノ水です。今回は、お子さんのご家族からのご相談対応を共有します。お子さんとの接し方を変えるヒントにしていただければ幸いです。
※今回の事例は、個人が特定されないよう実際のご相談をベースにフィクションとして再編集しています。
お話を伺うと、ある時期から学校をお休みする日が増え、最近はほとんど学校に行けていないのだそうです。本人や学校の先生に聞いても、行けなくなったきっかけはよくわからない、はっきりした理由はなさそうとのこと。
その他にもいろいろ状況をお伺いしましたが、今回は「前の日には学校に行くと約束しても、朝になると行く気力が出ないと言われる」ということに注目しました。
そこで、こんな事例を紹介しました。
あるお子さんが学校でたびたび癇癪を起すので「困った子」という目で見られていました。カウンセラーは「本人(お子さん)と問題を分けましょう」と提案します。
その子はもともと人と関わることが好きで明るく優しい面のあるお子さん。ところがいつからか「モンスター」が体の中で暴れるようになり、そうすると癇癪が起きてみんなに迷惑をかけてしまう。
「そのモンスターはどんな時に暴れて、逆に何があると大人しくなりますか?」よく観察して、家族で協力してモンスターの影響からその子を守る工夫をすることを提案しました。
今回のご相談でも、ご本人は「明日は学校に行く!」と約束されています。でも朝になると“なにか(問題)”が、それを邪魔してしまう。その“なにか(問題)”に、家族で協力して立ち向かおう!、とご家庭で話してみることをご提案しました。
このアプローチに興味のある方は、ぜひ「ナラティブセラピー」を調べてみてください。問題の見方(ナラティブ・物語り)を変えることで、新しい行動のきっかけが生まれます。
お子さんに何か問題があると、そのお子さんを責めてしまいたくなってしまうかもしれません。
今回ご紹介したアプローチは、お子さん自身とまわりのひととが協力して「問題」をなんとかしていく姿勢がポイントとなっています。そのことで、ご本人の自尊心を保つ・高めていくことができます。
何か困ったことがあったとき、ぜひ活用してみてください。
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