ティーンズ川崎の陳野です。
島根県にある隠岐・海士町では春休みの一週間、隠岐島前教育魅力化プロジェクトの一環として、島育ちの高校生が本土で就業体験をするアーバン探究という活動をしています。
昨年に引き続き受け入れを行い、3月25日(月)~3月29日(金)の間、ティーンズ川崎に隠岐・海士町の高校生”平野さん”が来てくださりました。
初日の午前中は、発達障害についての基本的な説明を行います。
「今まで関わってきた人に似たような方がいたと思います。」と平野さんご自身の経験と結び付けながら説明を聞いてくれました。
IQについても「自分もどんな傾向があるか興味がある!」と興味津々!
スタッフにたくさん質問しながら、発達障害の知識を身に着けました。
午後からはさっそく支援に入って頂きました。
「人とのコミュニケーションを図ることが苦手」と事前に話してくれていた平野さん。
どんなお子さんが来るんだろう、どう関わればいいだろう‥‥と、緊張して表情が硬くなってしまいました。
しかしいざお子さんが来ると、スタッフも驚くほど積極的にお子さんに話しかけてくれました!
懐に入るのがとても上手で、2日目・3日目と日を追うごとにお子さんの方から平野さんに話しかけに行く姿もみられました!
お子さんから「一緒にマインクラフトやりませんか?」と誘ってくれました✨
また、支援の前に【自尊心を高めることが大切】ということをお伝えし、関わったお子さん全員を1回以上褒めるという目標をたてて支援に臨んでいただきました。
初日に勉強を教えたお子さんが、2回目にお会いした際に解き方を覚えていて、「自分で解けて素晴らしいですね」と褒めることができていました!
最終日には、支援後に今回のアーバン探究で学んだことをプレゼンにて発表いただきました。
「緊張しまくってます」といいながらも、15分にも及ぶプレゼンを行い、作ってきた資料をただ読むのではなく、聞いているスタッフの方に目線を配りながら、自分の思ったこと・感じたことを一生懸命伝えてくださり、素晴らしいプレゼンとなりました!
最後にスタッフからプレゼンの感想をお伝えしています。
この1週間について週報で振り返っていただいたので、ご紹介します。
🔶目標1「コミュニケーション」スタッフとお子さんに積極的に関わる(挨拶や疑問点を自分から発信する)
今回の探究活動で自分で誰かに話しかけるのが怖くて最初の方は他のスタッフの方の手助けもありながらもお子さんたちにかかわることができました。日がたつにつれて自分から話しかけれるようになり自分が日々成長しているんだなと思いながら過ごしていたらすぐに一週間がたってしまいました。最後の日には自分から声をかけて初日の他のスタッフの方みたいにお子さんにかかわることができました。
🔶目標2「支援」お子さん1人1回以上ほめポイントを探してお子さんに伝える
初日からスタッフの方に「一回はお子さんを褒めよう」といわれ自分は人をあんまり褒めたことがなくて戸惑いもありながらも勉強でお子さんが解けたときやゲームなどでうまいプレイをしたときに「すごい・いいね・次も頑張ろう」などその子の自尊心が上がるような言葉が言えたと思います。
🔶一週間の感想
この一週間を通して、発達障害に関する知識や一人ひとりにとる対応など様々なことを学びました。特に自分は16年という人生の中で海外で暮らしたり・いろんなところに行ったりと少し濃い人生を送ってきたと思います。その中で出会ってきた人の中に一人は発達障害の子がいたと思います。その時は知らなかったけど今回のことで知れてよかったと思いますし、今後関わる全ての人に今回学んだことを生かして接していきたいなと思いました。
将来は、教職や一般企業で海外支社で働く等、色々な目標をもっていらっしゃる平野さん。
隠岐・海士町に戻ったらアルバイトや他の企画への参加も考えていらっしゃるそうです。
今回のティーンズでのご経験だけでなく、持ち前のアグレッシブさ・チャレンジ精神を活かしながら、たくさんのことを経験し”興味ある”、”やりたい”を増やしていってほしいと思います。