「自分の成長には欠かせない場所でした」ー。
TEENSでは3月21日に高校3年生の利用者の卒業イベントを開催しました。当日は放課後等デイサービスTEENSを利用する全9拠点の卒業生60人と現役生が出席し、オンラインで卒業証書の授与やレクリエーションなどを行いました。
オンラインイベント後は、各拠点で卒業生に賞状を渡し、これまでの自分の成長や感謝の言葉、後輩に向けてのアドバイスなどをお話しくださいました。「人と話せる力がつきました」「スタッフに何でも相談してみよう」「助けてを言えるようになりました」、「誰かを頼っていいことに気づきました」「大切な場所でした」、一人一人の思いがあふれる時間となりました。
ここでは、現在利用されているお子さまやこれからTEENSの利用を検討されているお子さまが、よりよく活動できるヒントにもなる一人の卒業生からのメッセージを紹介します。
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【TEENSでの過ごし方について】
スタッフさんと、キッチンや休み時間に雑談的に話してみてください。それも自然とできるようになったら、休み時間にスタッフさんを通して、TEENS生の子と遊んでみてください。
相手に話しかけるのが怖いなと思うかもしれないけれど、相手もそう思っているかもしれません。タイミングとしては、シーンとしたりした時等の気まずい時が逆にチャンスです。こんなことを繰り返していったら3つの力が身について来るんじゃないかと思います。
【自己発信力】
雑談をしていく内に自分が話したい事が見えてきたり、話したくなかった事も相談する気持ちが出てきます。様子がおかしいなと思ったら、スタッフさんはすぐ気づいてくれます。
【切り替え力】
よほどの事がない限り、勉強の時は勉強、休憩の時は休憩と切り替えた方が良いと思います。特に、ガス抜き力はいい勉強をする上でとても大切だと思っています。
【自分をコントロールする力】
そして、一番大切なのが自分をコントロールする力です。ステップ講座とかを見ている人は、知っているかもしれませんが、相手をどうにかする事はできません。けれど、自分をコントロールする事はできるんです。なんか、怪しいセミナーみたいになってしまいましたが、本当にこれが大事です。雑談をするにも、相談をするにも、遊ぶにも、自分で決める。この力を自然と身に着けられる居場所がTEENSだと思います。
将来に漠然とした不安を覚えるまたは、もう覚えている年頃かと思います。そんな方たちに、悪いお知らせといいお知らせがあります。
悪いお知らせは、その不安は簡単に解消できない事です。現に私がそうです。今も急に不安になる事がしょっちゅうあります。いいお知らせは、その漠然とした不安があなた達にとってダイヤの原石だという事です。不安を感じるという事はそれだけ自分が見えていて、前に進もうとしている証拠です。そして、そのダイヤの原石を磨ける場所がここにあります。こんなに悩みに悩んでいい環境は探しても見つけるのが難しいと思います。
自分の得意な事、苦手な事は行動をしている最中は見つけるのが難しくて、出来事、考え事を人に話したり、紙に書いたりして振り返った時に意外と気付きが得られたりします。
是非、自分を『トレジャーハンター』かなんかだと思って好きなだけ発掘して、好きなだけ磨いてください。
もう恥ずかしいくらい遅刻をしたり、急に休んだりして沢山迷惑をかけてしまいました。でも、これが恥ずかしいって思えるようになれたのもこのTEENSのスタッフの皆さんのおかげです。沢山、楽しい日々を過ごせて良かったです。
気分が落ち込んでいる時、一緒に話を聞いてくれたり、悩みに共感してスタッフさん自身の話をしてくれたりと、内気でネガティブが強めな私が少しずつ、前向きに物事を考えられるようになりました。ありがとうございました!
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言葉の端々から、困りごとや心配事と向き合いながら自分なりの目標に向けて、取り組んできた歩みや気づきが感じられました。
新年度が始まります。それぞれの新たなステージでの活躍を祈っています。