発達障害のあるお子様向け キャリアデザイン教育
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お仕事体験の「魅力」

2015年6月5日

TEENS新宿スタッフの渋谷です。

今回は「お仕事体験」の専門ユーザーコースの魅力をお伝えしたいと思います。お仕事体験の「魅力」、それはかなりリアリティーを追及したプログラムを通して、お子さんたちが学校生活を送っているだけではなかなかイメージできない「働くこと」や「仕事の世界」を体験できることだと思っています。

専門ユーザーコースとは、PCの基礎知識、チームにおける役割分担や作業の段取りなど働く上で必要なスキルを擬似職場で学んでいくコースです。お子さんは、TEENSホールディングスという会社の「社員」という設定で、広報部、庶務部など部署ごとに様々な仕事に取り組みます。今回紹介するお仕事は、庶務部において、会社のCSR(企業の社会的責任)の一環として実施する「エコキャッププロジェクト」に関しての「アイディアミーティング」でした。

まず、先輩社員から業務説明を受けたお子さんたち。「CSR」という言葉を聞き、はてなマークを浮かべていました。お子さんにとって、普段の生活で馴染みのない言葉が出てくると、「プログラムの内容に興味を持ちにくいのではないか?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。(私自身、高校生にとっては難しすぎるのでは?と始めは思いました。)

しかし、お子さんの様子をみていると、CSRなどの馴染みがない言葉に対して無関心でいたり、分からないから投げやりになったりすることはありません。むしろ、お子さんたちは「自分が今まで知らなかった仕事の世界を知り、理解しよう」と積極的です。この時はスタッフに質問したり、1人1台渡されているパソコンを使い、検索エンジンでCSRについて調べたり、理解を深めていました。

また、その後のアイディアミーティングでは、一人一人が「自社がCSRに取り組む意義」や「エコキャップを回収する際の工夫」についてアイディアを書き出した後、意見を発表し合いました。

各自がアイディアを出し終わり、いざミーティングが始めると、積極的に意見を述べるA君に対してB君はなかなか口を開きません。すると、A君が一言。「B君、さっきいい意見書いてたよね!どう?意見言ってくれない?」とB君に発言を促し、それまで黙っていたB君から、見事に発言を引き出すことができました。

「いい意見だったから発表してほしい」という一言の後に意見を求められるのと、「何か意見ありませんか?」とだけ言って意見を求められるのでは、前者のほうが格段に発言しようという気持ちになりますよね。以前は自分の意見を一方的に伝えることが多かったA君。いつのまにかチームメイトの意見を上手く引き出せるようにまで成長してくれていて、感心してしまいました。

以上、ほんの少しではありますが専門ユーザーコースでの1コマを紹介させていただきました。お仕事体験の魅力が伝わっていたら嬉しいです。

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