TEENS新宿のリュウです。
今回は、学習セッションの休憩時間に行った漢字クイズについてご紹介させていただきます。例えば、「月、日、日を合体させると何という言葉になる?」というようなクイズです(答えは「明日」)。
「漢字のクイズはお子さんには堅いかなぁ?興味ないかもなぁ」と不安を持ちながらも、お子さんが勉強に集中している間、ホワイトボードにクイズを書いておきました。休憩時間になると、「え?何これ?」「クイズですか?」と意外な盛り上がりを見せました。
「3番の答えは〇〇でしょう?」「あっ、惜しい。」
「5番分かった!」「正解。さすがだね。」「どれどれ、僕にもヒント出して」
このようなやりとりをしていると、10分の休憩時間はあっと言う間です。
漢字クイズは、私の出勤日に何回も続き、初級から中級、上級へとだんだん難しくしていきました。お子さんたちとのコミュニケーションもどんどん増えました。するとある日、思わぬことが起きたのです。
「リュウさん、これな~んだ?」と漢字クイズに一番熱心だったN君。ホワイトボードには、新しいクイズが書いてあります。
「もしかして、自分で考えたクイズですか?」と確認する私。「そうですよ、当ててください。」と得意気な顔しているN君。感心すると同時に、競争心が湧いてきました。
「中国出身で、漢字ばかりの世界で過ごしてきた私に挑戦する?よし、すぐ解いて見せよう」と思いましたが。。。それは想像以上に難しかったのです。「何だろう」と集まってきた他のお子さんやスタッフにも一緒に考えてもらいましたが、結局その日は解けず。
「じゃ、リュウさん、答えを待ってます。新しい問題もよろしく。」N君はこう言いながら楽しそうな顔で帰っていき、私は宿題を抱えることとなりました。
お子さんにとって私たちは、勉強を教える「スタッフ」であるだけではなく、一人の人として試され、頼られている存在であることを実感し、心が熱くなりました。