発達障害のあるお子様向け キャリアデザイン教育
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開けられない手紙

2014年11月20日

TEENS横浜スタッフの穂刈です。本日はあるお子さん(男の子)から貰った手紙を紹介させていただきます。

ある日の学習支援の日。休憩時間にお子さんが何やら一生懸命、パソコンで調べながら絵を描いていました。気になった私は「ねぇ、何を一生懸命描いているの?」と聞くと、ガバッと体で紙を隠し、「だめ!!ほかりさんは絶対見ちゃだめ!!」と拒否されてしまいました。いつも仲良くしていたお子さんだったので、若干淋しい気持ちを抱えつつ、「えー残念だなぁ・・・」と言い残しその場を離れました。

その後、彼が学習を終え帰り支度をすると、「ぼかりさん、これあげる!!」と笑顔でいきなり紙を渡してきました。渡されたものがこちら。
(余談ですが、私を「ぼかりさん」と呼ぶのはポカリスウェットから発展して「ぼかりさん」になっています。個人的には「ぽかりさん」と呼んでくれた方がまだ嬉しいのですが・・・)

気になるのは1月1日という期日。「どうして1月1日まで開けちゃいけないの?」と聞くと、「裏に宿題があるから!ぼかりさんには難しいから1月1日にしておいた!」と言うので裏をみてみると・・・

右上の筆算が気になるところではありますが、解いてほしいと思われるのは下のとんでもない桁の割り算。恐らく私が算数嫌いなのを知った上で、こういった宿題を出してきたのでしょう。どうやらこの宿題を解かないと中を開けちゃいけないようです。

途方もない数に私は頭が痛くなりそうですが、嬉しかったのは彼が貴重な休憩時間を使い果たしてまで手紙を書いてくれたこと。学習支援は30分勉強・10分休憩を3回繰り返すため、約30分の時間を割き、更にパソコンで調べて他のスタッフに意見を聞きながら書いてくれたと思うと、とても心があたたかくなりました。

それにしても、いったい中に何が描いてあるのやら・・・・。私が宿題を解くまで彼が覚えてくれるのか・・・2つの意味でドキドキです。

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