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発達障害のあるお子様向け キャリアデザイン教育
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祝!合格おめでとうシリーズ③「合格なんて絶対無理だと思っていた」

受験 2016年4月13日

TEENS御茶ノ水スタッフの大橋です。桜も満開、入学式シーズンを迎えました。そんな中少し時期が過ぎてしまいましたが、合格おめでとうシリーズ第3弾として、TEENSで行った受験生への関わり・支援の具体例について今回もご紹介したいと思います(同シリーズの過去の記事はこちらからお読みださい)。

今回は、4月から高校1年生となるT君です。E学園に見事合格しました。高校卒業後に就職を希望しているT君は、企業実習に力を入れていて就職率の高いE学園を志望校と定め、昨年夏頃から面接と小論文の対策を、TEENSで週3回取り組みました。

面接練習・ポイントは「自信」と「身だしなみ」

面接練習の初日。元来真面目な性格のT君は、想定される質問30問ほどについてどう答えるか既に自分で考え、シートにまとめていました。面接練習を行った他のお子さんの場合、質問にどう答えるかスタッフと一緒に考えるところからスタートすることが多かったので、その辺りはさすがという感じでした。スタッフとの面接練習も毎回真剣に取り組み、うまく答えられなかったものについては何度も1人で声を出して練習を重ね、どんどん上達していきました。

キッチン(質問コーナー)でのスタッフとのやりとりの様子

しかし逆に真面目すぎるかつ不安症のT君は、「この質問についての回答はもっとこういう風に変えた方がいいと思います」、「自分のレベルだともっと面接が上手な人に負けてしまいます」など、度々スタッフに不安を漏らしていました。回答内容については、試験までしばらく日がある段階では、本人の意向を踏まえながら修正を加えました。しかし試験1カ月を切った後は、再度覚えなおす負担を考え、本人の希望があっても修正はしませんでした。そして、回答内容を含め面接全般がかなり上手に出来ているので自信を持って良いです、と、とにかく自信を持ってもらえるような声かけを心がけました。また身だしなみに無頓着な面があったので、眼鏡が下がっていないか、制服の肩部分の汚れ、ネクタイの曲がりなどは毎回練習時にチェックし、試験当日も必ず鏡でチェックするようアドバイスしました。

小論文・ポイントは「型」

小論文は毎年形式が決まっていて、「日常生活のとある場面で気をつけることとその理由を3つ書きなさい」、というテイストの問題でした。こちらも過去問を中心に毎回TEENSで取り組んでいたのですが、毎回自力では2つしか書けず、もう1つはスタッフにヒントをもらう状態が続きました。しかしこちらも練習するにつれて「型」を掴み、試験前には自力で全て書けるようになっていました。

実際の入試問題の例

試験直前から合格・現在

2週間ほど前からは大分試験に対する不安が見られ、「すごく緊張します」、「多分ダメだと思います」などと後ろ向きな発言が多く見られたので、この数カ月で大きく成長したことと、練習通りやればきっといい結果が出るから自信を持って当日に臨むことを、試験直前まで複数のスタッフから伝えました。

試験数日後、お母様からのお電話。電話を出た他のスタッフが「おめでとうございます!」と離れた場所で叫んでいる様子を見て、T君の合格を悟りました。学習支援のさなかでしたが、心の中で「よっしゃ!」と思わず自分も叫んでいました。その後T君本人からも合格の報告を受けました。感想を聞くと、「合格なんて絶対無理だと思っていたので、嬉しいです。色々ありがとうございました」と笑顔で話してくれ、こちらも胸が熱くなりました。

合格後は進学・就職に向け、学習支援でword・Excelの学習を行っています。Excelでは大人でも難しい関数も使えるようになっています。またネクタイの結び方練習なども行いました。こちらはまだ若干怪しいですが、少しずつ綺麗な形で結べるようになってきています。

これからもTEENSに通ってくれるT君。今後の更なる成長が楽しみでなりません。

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