TEENSの飯島です。今回は本日3/7スタートの新サービス 発達障害専門塾”まなびTEENS” についてご紹介します。
『日々のテストは暗記で乗り切っている。』『根本的な理解ができていないので、汎化ができない…』
将来活かせる読解力・思考力・表現力を養っていくためのツールとしたいと考えたときに、学校の授業のペースや内容ではついていかれなかったり不十分な子がいます。特に、発達障害*のある子どもたちの学習については学校だけでは対応しきれず、せっかくの勉強がただの暗記や作業で終わってしまうことが少なくありません。
学習障害*をはじめとする発達凸凹のあるこどもたちが勉強するにあたって大切なこと。それは、事実と認識を分ける力、言語をイメージに変換する力、文字列を注視して情報を追う力…このような、学力の”体幹”ともいえる基礎能力を、発達障害の特性に合わせた方略をもって根気強く身につけていくことです。
3/7(水)から始まった 発達障害専門塾”まなびTEENS” 。初月のプログラム名は『レポーター』でした。イラストの内容を言葉で説明する練習をする、という内容です。
難易度はお子さんに合わせてカスタマイズします。具体から抽象へ、単語から文章へ、状態から状況へ…理解度をアセスメントできる専用教材を使った後、レベル別のプリントに取り組んでいきます。
「うちの子どもはおしゃべりは上手だから、言語表現は問題なさそう」と、思われる方がいらっしゃるかもしれません。実は、発達障害のあるお子さんの場合、おしゃべりが得意でも実は正しい表現をするための語彙力・文章力がみについていない、ということがあります。
今回取り組んでいただいた中であった興味深い解答のひとつご紹介します。
このイラストをみて、「共通点」と「相違点」を答える、という問題でした。同じ抽象度で比較ができるか、事実に基づいて説明ができるか、というのをアセスメントすることができます。
この問いに対して、共通点として「針がついていて近づいてきたら怖くて嫌なやつ」という解答をしたお子さんがいました。頭の回転が速くお話しが得意、IQも110程度の賢い小学生のお子さんです。「両方とも針がついている」というのが模範解答ですが、このお子さんは「近づいたら怖い」という自分の中の認識を一般化して表現する、という傾向が見受けられました。
想像力が豊か、という点は強みであり、大きく評価してあげたいところです。一方で、事実と認識の区別の曖昧さ、主観の一般化の癖に対しては、できるだけ小さいうちから丁寧に指導をしてあげる必要があるでしょう。
おしゃべりが上手な子ほど”それらしいこと”が話せてしまうのでこれらの課題は見過ごされがちです。しかし、将来的には小論文といった論理性が求められる表現の機会で躓いたり、仕事の場などの厳密さが求められるようなコミュニケーションの中で齟齬が生じるリスクがあります。まなびTEENSのセッションでは、授業の中であれば踏み込まれない細部を、徹底的におさらいしていく機会を提供していきます。
お申込み詳細は以下をご参照ください。
確実に成果を感じていただけるよう、まずは水曜日だけ、小規模で始めています(夏頃には火・木も開所する予定です)自信をもって提供できる内容をご用意しているため、ご満足いただけなかった方には返金制度も設けております。
小学校低学年の部は比較的空きがございます。ご興味のおありの方はぜひお早めにご検討ください。
注)行政からの補助を受けて利用する福祉サービス『放課後等デイサービス TEENS』とは異なるプログラムです。ご注意ください。
*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます
*学習障害は現在、DSM-5では限局性学習症/Specific Learning Disability、ICD-11では発達性学習症/Developmental Learning Disorderと言われます