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【Youtubeライブレポート】発達障害の子の通級入門 ~小学校編~

2024年4月12日(金)に放送した「発達障害の子の通級入門 ~小学校編~」

実際に通級を利用しているティーンズ生の例も取り上げながら、基礎知識や活用の仕方についてご紹介します。

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そもそも「通級」とは?

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通級の基礎知識

通級指導教室、略して「通級」は、通常級に在籍していて発達の特性に困り感を持つお子さまが、週1~2回ほど指導を受ける教室です。

通級には以下のような種類があり、学校により種類が異なります。

  • 言語通級…言語やコミュニケーション
  • 情緒通級…感情のコントロールや社会スキル
  • 発達通級…発達の遅れがある

通級は自分の学校で受ける「自校通級」と、近隣の学校に赴いて受講する「他校通級」があります。小学生の場合送迎が必要です。各自治体のサイトに一覧が掲載されていますのでご確認ください。

どんな指導をしてくれる?

通級では必ずひとりひとりに「個別指導計画」を作成して、計画的に指導が行われます。

先生と1対1で行う個別の通級と、3~5名で行う小集団の通級があり、そのいずれかまたは両方で行います。

指導の内容は、友達関係を例にしたSST、感情コントロール、読み書きの練習などで、塾のような教科学習は行いません

通級は平日の日中に行われるので、クラスの授業を抜ける必要があります。この場合成績への影響はありません。

通級を利用するまでの流れ

【ステップ①】学校に相談・申し込みをする

通級の相談・申し込みは基本的には入学後に行います。担任の先生や特別支援コーディネーターに相談してください。

地域によっては就学前相談の時点で相談・申し込みができる場合もあるようです。

また、小学校の中学年以降から申し込む場合や、学校の先生から利用を勧められる場合も多くあります。

※年度内の利用を希望する場合は申し込み期間に締め切りがあるため、自治体の手順をご確認ください。

【ステップ②】 学校内で調整・判定

先生から書類をもらって申し込みをすると、まずは校内委員会で利用の判定が行われます。

【ステップ③】 自治体の判定

学校での判定が通ると、自治体での判定委員に申請して、自治体の判定を受けます。

ここで発達検査が行われる場合もあります。

【ステップ④】 利用開始

早ければ小1の5月くらいから利用開始をすることができますが、手続きに時間を要する場合もあります。

通級はいつまで利用できるの?

前述の通り、通級は個別指導計画に基づいて実施されるので、個別指導計画の目標を達成できれば利用は終了になります。

ただし、小学6年生まで利用したり、中学校に引継ぎを行い継続して利用することも少なくありません。

ティーンズ生の小学校通級体験談

ライブでは実際に小学校で通級を利用をしたティーンズ生の保護者に体験談をお話しいただきました。

  • Hさん(保護者)現在小学6年生・週1回の利用中(個別指導1時間・集団指導1時間)
    • 小さいころから友だちとのトラブルが多かったものの「いずれ成長するだろう」と見守っていました。小学3年生春の個人面談で担任と相談し、コミュニケーションの苦手さとやる気の浮き沈みから通級を勧められました。夏頃に自治体の支援センターでWISCを取得しIQの凸凹が分かりました。学校や自治体で承認をいただくのに時間がかかりましたが、小3の3学期にお試しを始め、小4から利用を開始しています。
    • 感情の種類を知るところから教えていただきました。小集団でのゲームで感情コントロールの練習を行いました。応援してくださる先生方のおかげで成功体験が積み重なり、学校への気持ちが前向きになり現在も通級を利用しながら登校できています。
  • ラン母さん(保護者)現在高校3年生・小学5年生後半から利用し、中学校でも継続利用
    • マイルールが多いため友だちとのトラブルが多く、泣きながら帰ってくる日もありました。自閉症スペクトラム、ADHD、LDの診断が出ています。児童精神科でWISCを取り、そのまま校長面談をしたもののやり取りに時間を要して利用は小5からとなりました。
    • ご本人が通級の目的が分かっておらず、変化には時間がかかりました。「ここは安全だ」と分かると行き渋りがなくなり積極的に行くことができていました。反面、送迎が難しい場合はお休みになるなどハードルもありました。
    • 中学校での継続については進路に関わる面談の際に学校に希望を伝え、後は先生方が申し送りをしてくれました。在籍数が少なかったこともあり、希望すると面談もこまめに実施できました。ニーズは保護者側も考えておく必要があります

ティーンズでの学校連携

放課後等デイサービスティーンズでは、教育・医療・福祉など様々な機関と連携を行いながら支援をしています。

  • 個別支援計画書の共有/作成
  • 担任の先生と進路の方向性のすり合わせ
  • 教室や受験での合理的配慮の活用調整
  • 主治医や医療機関の見立ての確認

お子さんを取り囲む全ての居場所が連携することで、目の行き届いた支援を行っています。

 

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