発達障害のあるお子様向け キャリアデザイン教育
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【Youtubeライブレポート】発達障害の子の大学受験~サポートの手厚い大学の特徴とは?~

2024年3月29日(金)に放送した「発達障害の子の大学受験 ~サポートの手厚い大学の特徴とは?~」

実際にこの冬に大学受験をしたティーンズ生の例も取り上げながら、基礎知識から合理的配慮、学校選びについてご紹介します。

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発達障害の子の高卒後の進路選択

大学?専門学校?就職?

高校進学後の進路選択には様々な種類がありますが、そもそも大学だけではないということを確認しておきましょう。以下の図はそれぞれの進路を選択した理由の一例です。

ここから先は「大学に進学する場合」を想定した内容となります。

関連記事:【図表でわかる!】発達障害 × 高卒後の進路 | 進学・就職だけじゃない?『働く準備』という選択肢も!

発達障害の子の大学受験

発達障害のお子さんに合う大学の特徴

お子さんによってタイプは異なりますが、次のようなポイントを押さえるとよいでしょう。

  • 少人数であるかどうか。大学全体というよりも、クラス単位での人数が少ない方が目が行き届きます。
  • 入学後、すぐに面談があるかどうか。合理的配慮について伝えたいけれど「どこに相談するの?」「どのタイミングで相談するの?」といった悩みを抱える前に相談できるきっかけになります。
  • 困ったときの窓口が充実しているか。全ての相談を一か所で受け付けているか、悩み(履修登録やメンタル等)によって受付が異なるかは大学によって様々です。
うちの子に合う受験スタイルは??

大学の特徴に加え、受験の形も重要な選択の要素となります。

  • 高校でコツコツ頑張っている、成績が取れているお子さまは学校推薦型選抜がおすすめです。
  • 面接や小論文対策ができる、面接官の前で自己アピールができるお子さまは総合型選抜がおすすめです。
  • 面接は苦手だけど学力でカバーしたい場合、一般選抜が良いでしょう。

大学受験 よくある質問

Q.塾に行く必要はあるでしょうか?

A.一般選抜で学力が必要な場合、学習や受験に特化した塾のサポートを受けているお子さまが多い傾向です。集団塾は安価でカリキュラムがしっかりしている反面ついていくのにエネルギーが必要という注意点も……個別塾はペースを合わせて進めてくれる反面、費用が高くなることも。科目を絞った個別学習がおすすめです。

Q.特性や配慮について、いつ相談したらいいでしょうか?

A.受験時や入学後の配慮について事前に相談すると不利にならないか?と不安になるもの。ただし、実例を見ていると入学してからの方が「○○をしてほしい」「いや、うちでは……」とすれ違いになることが多いため、出願前に確認をしておくことがベストです。

Q.大学受験にあたり、どんな準備をしたらいいでしょうか?

A.まずはオープンキャンパスに行き雰囲気を見たり、個別相談をしてみましょう。合理的配慮については「実績がないと難しい」場合が多いため、高校の時点で実績を作ることができると安心です。一般論になりますが、もちろん勉強を継続することも重要です。

関連記事:【図表でわかる!】合理的配慮 | テストや授業に悩むあなたへ

ティーンズ生の大学受験体験談

2023年度高校3年生のティーンズ生の進路先(予定含む)の内訳がこちらです。

ライブでは実際に大学受験をしたティーンズ生の保護者・ご本人に体験談をお話しいただきました。

  • Σさん(保護者)指定校推薦で私立大学理学部化学科に合格🌸合理的配慮を使った受験について
    • 私立の指定校推薦と共通テストを受け、どちらも合理的配慮を申請。ご本人はASDと感覚過敏/鈍麻があり、共通テストでは別室受験やトイレに行きやすい座席の配慮、指定校推薦では面接での配慮を申請・実現しています。私立は前年度から、共通テストは7月頃に保護者中心に情報を確認しています。私立はフォームの入力診断書が必要で、共通テストは申請書高校で発行してもらう状況報告書診断書が必要でした。最終的な書類記入はご本人が行っています。
    • ご本人が自分の特性を知ったのは中学1年生。2年生でティーンズに入所しています。少しずつ英検や漢検の場での配慮を申請してきました。積み上げていった最終形が大学受験でした。「合理的配慮はみんなと同じになるための制度」と考え試行錯誤してきました。
    • 気になったことはどんどん電話で質問して良いと思います。共通テストの際もとても丁寧に答えてくれました。
  • KCさん(ご本人)総合型選抜でデザインが学べる大学に合格🌸総合型選抜の受験について
    • 受験は総合型選抜1校のみ。デザインを学びたい気持ちがあり、はじめから進学だけを考えていました。総合型選抜を選んだ理由は受験時期の早さに魅力を感じたこと、学習へのプレッシャーがあったこと、面接の方が自分の得意に近いから。ただ面接を受けたことはなかったので、志望理由書や面接練習を先生や両親・ティーンズスタッフに頼るなど周りのサポートは必須でした。選抜時は合理的配慮は受けていません。ただ、事前に電話相談をしました
    • 算数障害を持っており、計算や図形の組み立てが苦手なので、デザインを学ぶことになりますが空間認知に不安を感じています。この大学には事前学習があり、平面から立体をつくる課題には苦手感を抱きました。苦手さを大学に相談し、入学後に配慮いただけるようお話しています。
  • いなみさん(ご本人)一般選抜で史学科に合格🌸一般選抜の受験について
    • 共通テスト含め、合計で5校を受験。大学選びは偏差値と好きな学部学科を選びつつ、「道が覚えられない」という特性があるため家から近いところを選びました。受験は全て通常の形で行っています。受験前に提出する書類を出していると勘違いし、前日に慌てて出すこともありました。学習面でも暗記での困難さがありました。
    • 親は学習についてはあまり見てくれていなかったものの、日常的な配慮(食事や朝起こしてくれるなど)はしてくれていました。入学後は友だちができるか、質問ができるかという不安があります。大学には合理的配慮のサービスがあるため、頼りながら履修登録など進める予定です。

ティーンズでの大学受験対策!

放課後等デイサービスティーンズでは、塾ではないティーンズだからこそ、お子さんの発達障害の特性を理解して大学受験のサポートも行っています。

  • 豊富な進路情報…まずどこから見ればいいか分からない、という場合ぜひご相談ください。
  • 進路相談…半年に一度の面談に加え、事業所内相談を設けております。また、ご本人との面談も定期的に行っています。
  • 受験対策サポート…書類の提出やスケジュールを一緒に確認します。メンタルケアをしながら合格・不合格に関わらず最後まで伴走します。
  • 入学準備サポート…実際に入学してからの生活の変化についてもサポートを行います。

 

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