これであなたもパワーアップ!日々のバトルを生き抜く”セルフアドボカシー”講座
苦労や悩み多き子どもたちにセルフアドボカシーのスキル(自分を活かす交渉術)と行動力を授けるシリーズ。
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あら、こころちゃん、こんにちは。そろそろ紅白歌合戦の出場者が決まる時期ね。先生ソワソワしちゃうわ…。
いいじま先生、こんにちは。…あの、わたし、実は忘れものがひどくて毎日困ってるんです…どうしてなんだろう?ってネットで調べてみたら、ADHD(エーディーエイチディー)…?っていうのみたいだったんです
あら、さすがデジタルネイティブの世代ね
でも、お母さんとお父さんに言ったら、「発達障害*なんてただの甘えで、努力不足だ!」って怒られちゃって…。
わたし、たくさんがんばってるつもりなんですけど、、、どうしたらいいですか?
なるほどね。じゃあまず、ADHDについて詳しく知っていこうか
ADHDっていうのは、発達障害の一種で「注意欠如多動性障害(ちゅういけつじょたどうせいしょうがい)」っていうの。
生まれつき脳の中ではたらいているプチプチした物体がいろんな事情でうまくうごけなかったりするのよね
たどうせい…?わたし、むしろおっとりしててカピバラみたいだねって言われるんですけど
うん、実はADHDはね、おっとりタイプと、パワフルタイプと、その両方が混ざった人がいるんだ。こころちゃんはおっとりタイプに近いかもね
へー…おっとりタイプにはどんな特徴があるんですか?
おっとりタイプには、穏やかでゆるやかな人が多いから、一緒にいると安心するよね
苦手なことで言えば、不注意さがあるから忘れ物が多かったりぼーっとしちゃったりすることが多いみたい
あーたしかに、わたし、「こころちゃん、起きてる?」ってよく聞かれます。わたしとしては考えごとをしていたんですけど、周りからはぼーっとしてるって見られちゃってるのかもしれませんね
じゃあわたしはやっぱりADHDなのかなあ…?
うーん、たしかにあてはまるところは多いかもしれないけど、自己診断(じこしんだん)は禁物(きんもつ)よ。ADHDの診断っていうのは、お医者さんにしかできないの
えー、でもお母さんたちが反対するから、病院には行かれないです…
そうねえ、ADHDっていうのはね、目に見えない障害だから、理解してもらえないことが多いのよね。そんなときは、まずスクールカウンセラーの先生に相談してみようか。きっと、こころちゃんの困りごと解決のために力を貸してくれるわ
わかりました!
スクールカウンセラー
学校にいる、相談にのってくれる専門の人。いついるかは学校によってちがい、毎日いることもあれば、●曜日だけいることもある。「内緒にして!」ということは守ってくれる。気が合えば頼ってみよう。合わなければ別の人を探そう。
▼発達障害の支援は、親の受容から始まる
発達障害のお子さんの支援を考えるときに、保護者の方の障害受容や特性理解というのは欠かすことができません。診断を受けたときに、落ち込んでいる保護者の姿を見て子どもはどう感じるか。親が特性の受容をできないまま、「普通」を目指した教育を受けた子どもはどうなるか?健康的な自尊心の育成に影響があることは、想像に難くないでしょう。
一方で、保護者の受容のためのサポート体制はほとんど整っておらず、保護者の情報収集力に一任されているのが現実的な問題としてあります。「愛情さえあれば、親は子どもを正しく理解できるもの」という前提が拭い切れないのでしょう。発達障害という言葉の知名度が上がり、子どもへの療育体制が充実していく中でもその状況にほとんど変化はありません。周りの子どもたちとちがう発達をしていく我が子を見て、不安な気持ちを抱える保護者たちが、正しい情報にたどり着けないまま「”ふつう”に近づけなければ」という焦燥感に駆られてしまうのも無理からぬことなのかもしれません。
▼親の、子の、「発達障害リテラシー」を高める
親支援の必要性については当社としても強く感じていますし、ウェブサイトやセミナーなどでの情報発信にはこれからも力を入れていきたいと思います。
しかしながら…まず保護者が「発達障害リテラシー」を高めていくことが理想ではありますが、我が子の凸凹した発達を前向きに受け止められない人というのは少なからずいるでしょう(この文章を読まれている保護者の方に関してはまず心配のない話なのですが)。親が子どもたちの自己受容の壁にならないように、子どもたちの力だけでも自ら正しい情報にリーチできるように、という気持ちで今回の動画は作成しました。ひとりでも多くの「わたしは発達障害では?」と思い悩む子に届くとうれしいです。
凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹
このページでは、発達凸凹のある子どもたちが自分の特性を理解・受容した上で、どのように社会に対して権利主張をしたり合理的配慮を求めればよいかをご紹介しています。子どもたちが生活の中で困り感を感じることがあった際に、参考にしてください。
*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます
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