TEENSでは、この夏の特別プログラムとして、前向きな特性理解を深めるじぶん研究講座2023夏や、自分にぴったりな学習法をみつけるじぶん研究合宿2023夏を企画しています。
お子様が自分の特徴を前向きに理解し、胸を張って必要な配慮を求められるようなプログラムにすべく準備を進めております。実際の講座の内容や合宿での取り組みについて、無料の説明会も開催しておりますので、ぜひご検討ください。
〇前向きな特性理解を深める「じぶん研究講座2023夏」
・日程:7/22(土)~8/22(火)全10回 20:00~20:45
・方法:オンライン(Zoom)
詳細・お申込みはこちらから
〇無料説明会も随時開催!
・対象:保護者の方(親子での参加も可)
無料説明会の日程をみる
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(合理的配慮の提供義務違反に該当すると考えられる例)
試験を受ける際に筆記が困難なためデジタル機器の使用を求める申出があった場合に、デジタル機器の持込みを認めた前例がないことを理由に、必要な調整を行うことなく一律に対応を断ること。
【参考】令和5年版 障害者白書の全文PDFはこちら
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先月閣議決定された2023年版の障害者白書に記された一文です。来年4月の法改正による合理的配慮義務化に向けて、具体的な事例が紹介されました。
これまでも公立学校では合理的配慮が義務化されており、TEENSのお子さんも受験や定期テストにおいて、時間延長や別室受験といった合理的配慮を活用しているケースが少しずつ増え始めていました(まだまだ申請に苦慮するケースも多いですが…)。今後、私立の学校でも義務化されていくという流れが、お子さんたちが等身大の力を発揮していく上での追い風となるか、期待しつつ動向を追っていきたいと思います。
以下のセミナーでは、お子さんが必要な合理的配慮を求められるように、お子さん自身が得意や苦手の自己理解をどのように進めていけばよいか、過去の支援事例も取り上げながら考えていきます。是非ご参加ください。
7/15(土)10:30~12:00 オンライン開催(無料)
「発達障害の子の自己理解の進め方」のお申込みはこちら
UDデジタル教科書体の開発者がLD当事者に聞く「フォントから考えるユニバーサルデザインの未来」
今回のゲストは、“UDデジタル教科書体“を開発し、その経験を綴った著書『奇跡のフォント(時事通信社)』も注目される高田裕美(たかた ゆみ)氏、学習障害*当事者で現役大学生の西川幹之佑(にしかわ みきのすけ)さん、現役高校生のヨッシーさん(TEENS利用者)をお呼びしています。
UDデジタル教科書体の完成から3年が経った今、「読み書き」に困難さを抱えるLD当事者の声を開発者自らが聞いていきます。
7月25日(火)20:00~21:00 オンライン開催(参加無料)
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公式YouTubeチャンネルにて過去開催動画を視聴する!
*学習障害は現在、DSM-5では限局性学習症/Specific Learning Disability、ICD-11では発達性学習症/Developmental Learning Disorderと言われます
リアルな進路情報を30分で分かりやすく解説する「シリーズ進学進路研究会」。今回のテーマは「特別支援学校という進路選択」です。
ゲストに前永福学園校長(現都立学校特任相談役)の伏見明先生をお招きし、卒業後に9割が就職するという都立の就業技術科や職能開発科の学校について
・就業技術科や職能開発科の取り組みや違いは?
・発達障害*のある子も入学できるの?
・卒業後の就職先は?
など、特別支援学校を進学先として選ぶ際に抑えておきたいポイントをお話しいただきます。
7月19日(水)20:00~21:00 オンライン開催(参加無料)
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こどもミッテルにてアーカイブをご視聴いただけます(登録無料)
前回のTEENS公開保護者会「中高生の実例を知れる!発達障害の子の”定期テスト”」でお寄せいただいたご質問を一部抜粋しお答えいたします。
<提出物管理が苦手な子へのサポートとは?>
Q 提出物・プリント等、自分で管理出来ずぐちゃぐちゃ。宿題やっても提出忘れたり。でも口を出せば嫌がりケンカになり困っています。自分で困って学べる子であれば放置しますが、その場の嘘で取り繕うだけで反省しない場合、どうしたらよいでしょう。
A お子さんの提出物が進んでいるかつい心配になり、保護者が手伝ったほうが良いか…本人に任せた方が良いか…と悩まれる親御様は多いです。
特に発達障害の特性上、お子さんがひとりで学習管理を行うのが苦手な場合は、周囲の大人が苦手な部分をある程度フォローできるとよいでしょう。
その際のポイントとして、保護者は「情報の整理」をサポートし、学習への取り組み自体はお子さんに任せた方が本人の自主性に繋がります。
例えば、課題の範囲表を学校から直接保護者に共有してもらう、科目や日付ごとにプリントのファイリングを行う、学習のスケジュール立てや進捗確認を行うなど、お子さんが「いつ何に取り組めばよいか」を明確にしておくと、学習のとりかかりのハードルを下げることができます。
また、思春期になると保護者からの介入をお子さんが受け入れづらくなる場合もあるので、発達段階に応じて学校の先生や放デイ、個別指導塾など外部のサポートも活用できるとよいでしょう。
最後に、課題の量が多すぎたり勉強の内容があまりに難しく、提出物を毎回出せないなど失敗体験が続くと、お子さんの学習意欲や自尊心の低下につながってしまうケースもあります。
日頃から学校の先生にお子さんの状況を共有し、必要に応じて提出物の文量や出し方の調整を行ってもらうことも検討してみてください。
例えば、課題の文量を減らす、課題の期限を延長する、手書きではなくワープロでのレポート作成を許可してもらう、などの配慮事例があります。
本人の自尊心に配慮しつつ、お子さんの特性に合った学び方をぜひ工夫してみてください。
【参考】図表でわかる!発達障害 × 合理的配慮 |「タブレットの利用はズルい」? 合理的配慮を”不平等”だと感じる人へ
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*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます