TEENSでは月に1度公開保護者会を行っています。1月のテーマは「親子で学べる!発達障害*の子のお金の話~管理術からトラブル回避まで〜」です。
お金に関する問題の発達障害的な背景を踏まえ、当社の支援事例を挙げながら、発達障害のあるお子さんのお金の管理術やトラブル回避法について保護者の方々と一緒に考えていきます。
セミナー後には保護者の方々同士でお悩みを相談しあえる座談会を開催いたします。情報交換の場としてもぜひご活用ください。
1月21日(土)10:30~12:00 オンライン開催(参加無料)
【参考】公開保護者会の詳細とお申込はこちらから!
【参考】子育て・支援に役立つ!過去のTEENS特別セミナー YouTube動画はこちらから!
昨年末のニュース。文科省の調査から、発達障害の可能性があり特別な支援を必要とする小中学生は、通常級に8.8%在籍していると推定されることが分かりました(高校2.2%)。平成24年に行われた調査では6.5%でしたので、10年間で2.3ポイントの増加となり、各所で話題を集めています。
調査報告では、増加の背景として、この10年間で発達障害への理解が進み、これまで気付かれにくかった困り感を抱えるお子さんにも目が向けられるようになったこと等が挙げられた一方で、必要な支援のさらなる充実が今後の課題として指摘されています。具体的には、高校を含めた通級の充実(高校通級は平成30年より制度化されています)、学校と福祉との連携強化などが挙げられました。
TEENSでも、昨年10月から都立高校の通級に放デイスタッフを支援員として派遣しています(まだ1事例のみですが)。今後も動向を追いながら、学校との連携も含め、発達障害のある小中高生に必要な支援を提供できるよう努めていきます。
【参考】通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果(令和4年)について
前回のTEENS公開保護者会「親子で学べる!発達障害の子のじぶん研究のススメ~似た仲間と深める前向きな特性理解~」でお寄せいただいたご質問を一部抜粋しお答えいたします。
<短所よりも長所に目を向けられるようにするには?>
Q 子どもが自分の短所ばかり目につくようなのですが、長所に目を向けてもらうようにするには、どのような働きかけをしていけばよいでしょうか。
A お子さんが好きなことや得意なことを安心して楽しむことができ、ささいなことでもほめられるような経験は、自分の長所に気付くためのベースとなるかもしれません。加えて、短所については、言い方や捉え方を変える(リフレーミング)方法を少しずつ身に付けて行けるとよいでしょう。TEENSの日々の支援でも取り入れていますので、体験セッションにぜひお越しください。
【参考】講座ハイライト:【リフレーミング】~短所を長所で伝えよう~
【参考】TEENSの利用説明会/体験セッションのお申し込みはこちらから!
<告知のタイミングや方法は?>
Q 小学3年男児の母です。最近インチュニブを服薬開始しました。通級も利用中のため、本人もぼんやりとは理解していそうですが、はっきりとした告知のタイミングやどういう感じで伝えたらいいのか、当事者の気持ちなどをお伺いしたいです。
A 告知のタイミングについては、お子さんのタイプやご家庭の状況により様々で一概には言えないというのが正直なところではありますが、一つの目安として、お子さんが困り感を言葉にできるようになったら、あるいは、困り感に気付きはじめたら、というのは挙げられるかもしれません。
また、告知に向けた下地作りとして、同じ困りごとをもつ仲間と出会い、「困っているのは自分だけじゃなかった」と思える経験も大切になります。TEENSのじぶん研究講座では、告知を受けているお子さんと受けていないお子さんが半々くらいで集まって、時に診断名も出しながら、自分の困りごとやその対策についてお互いに意見を交換し合う空間となっています。この先必要に応じてご活用ください。
【参考】過去セミナー:発達障害未告知の子が特性理解を深めるまで
TEENSではTwitter、Facebook、YouTubeを通して、各種サービスやイベントの紹介のほか、発達障害に関するニュースなどの情報を発信しています。
またセミナーの最新情報は、KaienのLINE公式アカウントでも配信中です。
*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます