TEENSでは、10代の発達障害*の子の将来に備える無料イベントを開催していきます。
2回目のテーマは「思春期 発達障害 × 就職準備」!
最新の就職事情や当社の支援メソッドを元に、発達障害の子の「はたらく力」を高めるヒントをお届けします。
特別支援学校に在籍し県立高校へ入学 沖縄県の「学びの教室」に評価と批判
現在多くの場合、一般校と特別支援学校は完全に分離されており、交流はほとんどありません。
そんな中、特別支援学校と一般校の垣根を低くし、サポートノウハウの交換や児童・生徒の体験機会を広げていく試みが生れ始めています。
高校通級やインクルーシブ教育校などが全国的に広がっていくなかで、発達障害の子どもたちがサポート環境と学習環境、どちらも諦めずに学べる場が広がることを願いながら情報を追っていきたいと思います。
TEENSの飯島が、今月のQ&Aお寄せいただいた質問にお答えします。
Q. これまでもその気はありましたが、中学生になってからより一層どうにかできないか、ということが増えてきました。正直発達障害かも、と認めたくない気持ちもありつつ、もしそうだったらもっと有効的な接し方ができるようにならないか、本人にとってどうしていくことがいいのか、などを知ることでも違うのではないかと悩んでいます。
A. お悩みをお寄せいただきありがとうございます。
結論としては、まずお子様の前に保護者様ご自身が相談できる場所に行けると良さそうです。障害福祉課や子ども家庭支援課、保健所などですね。
発達障害の子どもたちが集まる現場で働いている者としては「こんなに魅力的な子たち他にいない!」と心から思えるくらい、素敵な文化をもっている方々なのですが(信州大学の本田秀夫先生は『独特のスタイルを持った別の「種族」』と表現されていましたが、まさにそんな感じです)、確かに親御さんにとって我が子が障害の診断を受けるというのがそんなに簡単なものではないことはよくわかります。
そんな中でも「認めたくない気持ち」をこうして臆さずに吐き出しながらお子様に寄り添われているメッセージを読むと、お子様の困り感解消のためには原因をつまびらかにして、理解と対策を進めていく必要があることには既に気がついてらっしゃると思います。
お子様がなんらか発達に凸凹が仮にあった場合。発達障害は症状が悪化して死に至るような病気ではもちろんありませんが、生涯付き合っていく特性ですし、早い段階から自己理解を深め自分にあった環境を選んでいかれることが理想です。そうすることで自分の力を発揮できるような思春期時代を過ごせますし、そこでできた土台というのは大人になってからも大きな財産となります。逆に診断が遅くなってよいことというのはあまり思い浮かびません。原因がわからないまま苦しむというのは、なかなか辛いものです。
そんなわけで、既にご相談者様の中である程度整理はできているのかな、と思いつつ、その「認めたくない気持ち」の背景は丁寧に向き合う必要性を感じています。自分自身の気持ちをごまかさず、でもお子様の将来を見据えながら選択していただくことを願っています。
*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます