発達障害のあるお子様向け キャリアデザイン教育
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Kaienペアトレ 10代以降の発達障害を考える『就職準備勉強会』2018年12月号

  1. Kaienペアトレ 10代以降の発達障害*を考える『就職準備勉強会』
  2. 海外メディア 発達障害児関連の注目ニュース 「性差による自閉症特性に関する過去最大の研究」他
  3. 今月寄せられたご質問・ご意見にお答えします 「授業時のICT機器の導入 5つのポイント」他
  4. TEENSの一ヶ月を振り返る 「発達障害に理解にある学校 インタビュー特集」他

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スタッフブログ 現場目線で発信しています。また当社著作本、好評発売中です。

1. Kaienペアトレ 10代以降の発達障害を考える『就職準備勉強会』

発達障害の方の就職状況が激変する中、主に10代以降のお子様のいる保護者様から、どのように進学・進路を決定していけばよいのか不安の声が大きくなってきています。そこでKaienではこれまでの発達障害一筋に1000人を超える方々を支援してきた経験や、数百社を超える発達障害積極採用企業とのネットワークでの知見を生かして、 Kaienペアトレ 10代以降の発達障害を考えるご家族向けの『就職準備勉強会』 を開催します。

※第1期については募集開始後すぐに満席となりました。現在単発参加となる都度申込と、第二期の先行申込を受け付けております。

  • 対象 発達障害のお子様(概ね10代以降)のいるご家族
  • 日時 第2土曜 10:00~11:30
  • 場所 Kaien秋葉原サテライト
  • 期間 7ヶ月(第1期:2019年1月~7月)
  • 内容
     第1回【2019.1.12】オリエンテーション
     第2回【2019.2.9】障害者雇用を知ろう
     第3回【2019.3.9】一般雇用を知ろう
     第4回【2019.4.13】進学・進路による就職への影響を知ろう
     第5回【2019.5.11】就職後の最新情報を知ろう
     第6回【2019.6.8】困った時のつながり先を知ろう
     第7回【2019.7.13】まとめ
     ご家族カウンセリング(5月頃の特定の週末(土曜もしくは日曜)を予定しています。)
  • 詳細・申込 http://ow.ly/GXol30mUCMv

2. 海外メディア 発達障害児関連の注目ニュース 「性差による自閉症特性に関する過去最大の研究」他

このコーナーでは海外メディアが伝えた子どもの発達障害に関する注目記事をセレクション。解説を交えてお伝えします。今回は『自閉スペクトラム症の割合 40人に1人(2.5%)と微増に (CNN)』、『性差による自閉症特性に関する過去最大の研究(ケンブリッジ大学)』の2本です。

①自閉スペクトラム症の割合 40人に1人(2.5%)と微増に (CNN)

Autism prevalence now 1 in 40 US kids, study estimates (CNN) 

CNNによると、自閉スペクトラム症の割合がわずかに上がったということです。CDCといわれる政府機関の調査よりも定義がより広いため数値が高く出ている可能性がある一方で、CDCの調査よりも新しい今回の調査の方が正確な可能性もあるとのこと。また記事によると、親の所得や、家族構成によっても割合が異なるとのことで今後の更なる調査が待たれます。

②性差による自閉症特性に関する過去最大の研究(ケンブリッジ大学)

Largest ever study of psychological sex differences and autistic traits (University of Cambridge) 

男性であると、共感力とSystemizingの力(システム化する力、ここでは論理力と意訳します)では共感性が弱め、女性はその逆の傾向がある、そして自閉症の場合は男性的な傾向がより強く見られるというこれまでも小規模な研究で見られた傾向を、自閉症の人3万人を含む100万人のリサーチで、英国のテレビ局とケンブリッジ大学の研究班が行ったとのニュースです。自閉症の「超男性脳説」を考える上での調査だったと記事では解説しています。

ただ当社がこのニュースに”共感”したのは研究の結果のまとめの部分です。それは「認知的な共感」では苦しむことが多い自閉症の人も、他の人を思いやる「愛着的な共感」が弱いわけではないということ。これら共感の違いをしっかり理解したいと思うニュースでした。

3. 今月寄せられたご質問・ご意見にお答えします 「授業時のICT機器の導入 5つのポイント」他

ニュースレターの登録時や説明会の申込みフォームなどでお寄せいただいたご質問、ご意見にお答えします。

授業時のICT機器の導入 5つのポイント

Q1. 中学1年の息子をもつ者です。息子は読み書き障害の診断を受けており、読めないような字を書きます。そのため、主治医の勧めで授業中iPadを利用していくことになりました。担任の先生も協力的でありがたいのですが、学校としては初めてのことのようで戸惑いながらスタートしそうです。授業時のタブレットの使用にあたって、なにか注意すべき点などありますか?

A. 授業時のICT機器の導入にあたって、準備できるとよいポイントは3つあります。

①そもそも本人が何をどんな風に学びたいと考えているかを明確にする

ICT機器はあくまで学ぶための手段のひとつであり、導入自体が目的ではありません。周囲の大人たちが良かれと思って推奨しても、ご本人の意欲が伴っていなかったり、あるいはお友達と違うことをすることに抵抗感をもっているがために導入がうまくいかないような例もあります。

ICT機器導入ありきで話を進めるのではなく、ご本人がどんなことをどんな風に学びたいと考えているか、一緒に考えながら言語化していくステップを忘れないようにしましょう。

②教科によって使用するアプリや使用方法を予め決め、練習をしておく

タブレットだけ用意するのではなく、どの教科でどんなアプリをどんな風に使うのか、予め決めた上で練習をしておきましょう。

読む・書く・計算する・考えをまとめる、などなど…代替したい能力に応じて使用するアプリは変わってきます。同じ読み上げアプリでも、縦書きか横書きかなどによって使い分けた方がよい場合もあります。

あまりにたくさんのアプリを使いこなすのはお子さんにとっても負担にあんるため、まずは取り組みやすい教科から、汎用性の高いアプリを使用しつつスタートすることをおすすめします。

③使用のルールを明確にする

使用のルールというのは授業時の使い方ももちろんですが、「使用しない時間」のルール設定も重要です。

盗難のリスクなども考えて授業時以外は先生に預ける、などのルールを設定しておけるとトラブルになりにくいでしょう。ただし、お子さんにとっても先生にとっても負担になるようなルール設定にならないよう注意が必要です(移動教室のたびに職員室に預けに行く、というルール設定にしたところ、休憩時間がつぶれてしまいかえってお子さんの気苦労が増した、という例を伺ったことがあります)

④待ち時間の使い方も考える

例えば、板書の代わりに黒板の写真撮影をするようになったとします。ここで意外と困るのが、周囲の子が書き取りをしている間の”待ち時間”です。特に長い文章の書き取りのタイミングでは、5~10分くらいの待ち時間が発生する可能性があります。

生真面目なタイプのお子さんは、こういう時間にさぼっているような感覚になってしまうことがあります。そのため、時間が空いた時の過ごし方(例えば写真の整理をする、大切な部分にハイライトをコメントを入力しておくなど)も決めておけるとよいでしょう、

⑤テストでの導入方法も考える

「授業での利用はできてもテストでは認められない」という例はよくあります。授業で筆記の負荷が軽減されても、テストでそれが認められなければ実力を発揮することはできないですよね。

大学受験でも合理的配慮が認められている時代です。もちろん不正のリスクもありますが、事前に対策することは十分に可能でしょう。「テストで本当に問いたい能力を発揮させる環境が用意できているか」という視点で考えられるとよいでしょう。

東京大学先端科学技術研究センターが主催しているDO-IT Japanの活動報告書に合理的配慮の具体的な事例がたくさん掲載されています。ぜひ参考にしてみてください。

【参考】発達障害 × 合理的配慮 |「タブレットの利用はズルい」?

TEENSの有料相談

Q2. TEENS待機中の者です。待機中でも有料で相談に乗っていただくことは可能でしょうか?

A. トップニュースに掲載していた「Kaienペアトレ 10代以降の発達障害を考える『就職準備勉強会』」をご紹介しようと思っていたのですが…第1期は満員になってしまいました。よろしければ第2期にお申し込みください。

不定期で開催している進路相談セミナーなどで個別相談を受け付ける場合もございます。ご利用者様・ご利用待機者様には優先的に情報をお伝えしておりますので、お知らせメールをご確認いただけますと幸いです。

4. TEENSの一ヶ月を振り返る 「発達障害に理解にある学校 インタビュー特集」他

この1か月のTEENSのイベントやニュースをまとめてご報告します。

Kaienペアトレ 第1期生を募集 <ご家族向け>10代以降の発達障害を考える『就職準備講座』

<保護者会>発達障害の就労の最新事情2018 を開催!

【アニメ講座】わたしはADHD?両親が「発達障害なんて甘えだ!」っていうの…#発達障害の子のためのサバイバル・ガイド

TEENS冬期講習開催!#発達障害 中学生のための高校受験対策講座! 『面接・作文・3教科対策』の3つの講座をご用意。少人数クラスで個別対応が可能!お申込みいただいた方のみ、専門家による進路相談オプションも選択できます

千葉県市川市「橘学院高等部」| 発達障害に理解にある学校 インタビュー特集 vol.001

千葉県千葉市 / 東京都中野区 「明聖高等学校」| 発達障害に理解にある学校 インタビュー特集 vol.002

神奈川県横浜市 「星槎中学校・星槎高等学校」| 発達障害に理解にある学校 インタビュー特集 vol.003

2019年採用 発達障害支援インターン採用説明会を開催 心理・教育・社会学系の大学院生・大学生歓迎

医師と語る 現代の発達障害 vol.3『思春期と発達障害 ひきこもりや不登校の子が通うクリニック』 ストレスケア東京 上野駅前クリニック 細川大雅医師

 

*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます

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