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発達障害のあるお子様向け キャリアデザイン教育
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【横浜校 開所決定!】発達障害専門塾「まなびTEENS」2018年9月号

  1. 【横浜校 開所決定!】発達障害専門塾「まなびTEENS」
  2. 海外メディア 発達障害児関連の注目ニュース 「ADHDの女性たち:黙ってこれ以上苦しまないで」他
  3. 今月寄せられたご質問・ご意見にお答えします「発達障害の子のセルフアドボカシー」他
  4. TEENSの一ヶ月を振り返る 「福井県坂井市の放デイ”AOZORA福井” TEENSのパートナーに」

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1. 【横浜校 開所決定!】発達障害専門塾「まなびTEENS」

まなびTEENSとは…?

発達障害*の小中高生のための学習塾です。学習指導要領に則って、学習に必要な能力を細分化。学校の勉強についていかれていない、学習への拒否感が強くある子どもたちが着実にステップアップするための教材を用意し、特別支援を受けられず、一般校に通う発達障害の子のために”特別”な学習環境を提供します。 代々木教室に続き、10月より横浜教室を開講します。

横浜校体験会

10月末までに利用申込の場合 入会金12,000円無料!

日程: 9/20(木)・9/27(木)
   ①小学校低学年…16:00~16:50
   ②小学校高学年…17:10~18:00
   ③中学生以上…18:20~19:10

場所: Kaien横浜(神奈川県横浜市神奈川区神奈川2-11-18 渡辺ビル3階 )

詳細・体験会お申込み

まなびTEENS

2. 海外メディア 発達障害児関連の注目ニュース 「ADHDの女性たち:黙ってこれ以上苦しまないで 」他

このコーナーでは海外メディアが伝えた子どもの発達障害に関する注目記事をセレクション。解説を交えてお伝えします。今回は『ADHDの女性たち:黙ってこれ以上苦しまないで』、『自閉症児の介助犬:需要が4倍に拡大し規制が必要に』の2本です。

①ADHDの女性たち:黙ってこれ以上苦しまないで

Women with ADHD: No More Suffering in Silence

女性のADHDについての著作や研究で知られる臨床心理学者のエレン・リットマン博士のADDitudeサイトへの寄稿をご紹介します。ADHDの特性や薬の効果に男女差はないものの、彼女の研究によれば女性はその特性からより多くの犠牲を払うことになるため、臨床者は診断や治療において男女間で異なるツールを用意すべきであるとしています。また、女性はADHDの特性によってどのような影響を受けるのか、より良く理解する価値がある、と述べています。

記事は女性のADHD特有の点として、苦しみが内面化されがちなこと、エストロゲンなどホルモンの上下による影響が激しいこと、社会的期待のプレッシャーなどを挙げ、これらがが重なり合って女性特有のストレス要因をカタチ作るとしています。また、自己イメージなど内面に困難を感じがちな女性の特性をあげ、従来の周囲に対する態度中心の診断から内面を重視する診断への転換の必要性を説いています。

さらに男性と比較しADHDの女性は、困難をより強く意識し過去の経験をより否定的に感じ傷つく傾向も強い、とする一方、男性の感じ方だけを基準とすることの非合理に触れ、男女の比較だけではなく、ADHD女性と定型発達の女性の比較研究の必要性を示唆しています。

最後に記事は以下のようにまとめられます。――ADHDの女性は脳の配線を変えることはできなくても、自身の経験を異なるレンズで見直すことはできます。非線形思考など自身のユニークな強みと才能を自覚し、自分を受け入れADHDフレンドリーな環境を作ることを学ぶことはできます。理想的にはADHDの診断が物事の困難の原因を脳神経学的に説明し、自分らしい成功の可能性を示唆することで、自己破滅的な思考回路を打ち崩す第一歩になることです。

②自閉症児の介助犬:需要が4倍に拡大し規制が必要に

Autism dogs: Call for regulation as demand quadruples

英には自閉症児のための介助犬サービスが存在します。英BBCは介助犬によるサービスのリクエストが4倍に増えた一方、介助犬を訓練する慈善団体が適正な訓練が行われるよう規制を求めている、と報じています。 全英で無料で利用できる自閉症児介助犬への問合せは2012年の946件から2017年には 3,795件に増加。急増の陰でより差し迫ったニーズのある家庭が長く待たされたり、代替手段として無認可の有料サービスを使用せざるを得ない事態が起こっています。

介助犬は自閉症児の仲間として子供を混乱から守る働きをしますが、英国自閉症者協会はきちんと訓練されていない介助犬は事態をより悪くする可能性がある、と警告しています。 記事はさらに7才の自閉症児アレックスの母アナの発言を紹介しています。アレックスは公園やショッピングセンターなど騒々しい場所で苦しんでいたけれど、介助犬チェスターのお陰で落ち着いたそうです。「彼はチェスターにすがれるから安心するの。起こっていることをコントロールできている、と感じるようね。それを見てもらわないと説明するのは難しいわ。チェスターがいるだけで全てがより落ち着いて、簡単になるの」と話しています。介助犬にもう少しでお金を払うところに「サポート・ドッグス」という慈善団体にチャンスを与えられた、という事情も付け加えます。そして最後に「きちんと訓練されていない犬が与えられて公共の場に出るようなことになると、例えばそれが食べ物のある場所に子供と一緒に居て行儀よくできないような犬であれば、悪い評判が広がることになるでしょう」と結んでいます。

3. 今月寄せられたご質問・ご意見にお答えします 「発達障害の子のセルフアドボカシー」他

ニュースレターの登録時や説明会の申込みフォームなどでお寄せいただいたご質問、ご意見にお答えします。

自立の力とは?

Q1. 現在、中学3年生女子です。理解ある学校で過ごしてはいますが、高等部への進学も検討する中で、家庭での学習習慣や、身だしなみ、時間配分など、自立するために必要なスキルがどうしても身についていきません。家にいるととにかくお絵かきとゲームのみで終わってしまい、本当に困っています。

A.ポイントは「本人がそのスキルを身につけたいと思えるか」ですね。 発達障害の子の場合、スキルを獲得していくには視覚的に、意図的に、顕在的に学んでいくことが大切だといわれています。コミュニケーション力や段取り力などのソフトスキルは、発達障害の子どもたちにとっては、生活の中で自然に身につけていくことは難しいため、スモールステップを組みながら明示的に学んでいくことが理想であり、周囲の大人の協力は不可欠となるでしょう。

では、その課題設定やスキル獲得までの道筋を大人側が”仕込んで”いたときに、果たしてうまくいくでしょうか?

もちろん、お子さんが課題に無自覚な状態で成功体験を促す、という方法もあります。例えば「着席して落ち着いて課題に向き合えるようなスキルを身につける」と考えたときに、お子さんに「着席できるようになろうね」と伝えるよりも、ご本人がモチベーションが高くなるような設定をして知らず知らずのうちに着席時間が増えるようになるのを目指す、というやり方です。

しかし、今回ご相談いただいたお子さんが中学3年生だということを考えると、自己決定の機会が必要になってくるでしょう。そのため、お子さん自身が「向き合いたい」と思えるような課題にチャレンジするようなやり方をお勧めします。 まずはお子さんが将来どんな大人になりたいかイメージしてもらい(そのためには様々な体験が必要ですね)、そのうえで必要だと思われる道のりをお子さんと一緒に言語化していきましょう。お子さんの口から引き出せた、お子さんの言葉で語られたものが本当の意味での目標になります。

発達障害のお子さんはピュアさや素直さがあり、また大人の目から見ると年齢よりも”幼さ”があるので、(悪く言うと)大人の手でコントロールをしてしまおうとしがちです。「学習習慣」「身だしなみ」「時間配分」、確かにどれも身についたら便利なスキルです。ですが、本人が必要と思っていない力はなかなか身につかないものです(私も英語が必要だと周囲に言われつつも、結局身につかないまま大人になってしまいました…)。本当にその子にとって必要だと思われるスキルなのであれば、まずは学びたいと思う意欲が沸き立つような、そんな働きかけを目指していきましょう。どうしても沸き立たないのだれば、それが必要のない人生を選ぶというのもその子の権利だと思います。

発達障害の子のセルフアドボカシー

Q2. 中3男子です。注意欠陥多動性障害グレーゾーンです。勉強会などがあるようで大変興味がありますが、本人に告知はしていないので、参加は難しいでしょうか?

A.「発達障害の子のための発達障害講座」(8/3、夏期講習として実施)のことですかね?こちらの講座は告知があることが前提でしたが、告知を受けていない子向けの障害受容に向けたセッションというのも現在考えてはいます。

(質問からは少しそれてしまいますが)このところ、TEENSでは子どもたち自身の「セルフアドボカシー」というのを強く意識しています。

最近では、保護者や先生、支援者など、大人たちが発達障害に関する正しい理解をすることは(本人がその気さえあれば)難しいことではなくなってきました。一方で、当事者である子どもたちはどうでしょうか?ウェブやSNSには、嘘とも真ともつかないような情報が溢れかえっています。情報の真偽を見極めることは子どもたちにとって至難の業であり、場合によっては偏った意見を目撃し、発達障害を正しく理解できないまま自尊心を失ってしまうこともあるでしょう。

自分自身について正しく知ること。それがセルフアドボカシーの原点であり、その上で妥当な権利を主張することができるようになります。 告知を受ける適切なタイミングというのは人それぞれではあります。が、自立の力を高めるためにお子さん自身の問題解決能力を高めていくという意味では、自己受容というのはとても大切なプロセスとなります。そのためにどういったサービスが必要なのか、我々も現在試行錯誤中です。

4. TEENSの一ヶ月を振り返る 「福井県坂井市の放デイ”AOZORA福井” TEENSのパートナーに」他

この1か月のTEENSのイベントやニュースをまとめてご報告します。

*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます

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