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発達障害*のある小中高生の『はたらく力』を育む放課後等デイサービスTEENS。第8拠点となるTEENS本八幡を千葉県市川市に19年1月に開所予定です。TEENS本八幡ご利用希望者様向けにイベントを開催します。
2018年11月17日(土)10:30~12:00 @秋葉原
今回は、発達障害のある中学生に特化したカリキュラムをご用意いたしました。受験生の皆さんが自信を持って試験当日を迎えられるように、みっちりサポートをします。
※上記3つの講座に1つ以上お申込みいただいた方のみ、保護者様向けに進学アドバイザーによる進路相談を実施します。TEENS独自のデータをもとに、お子様1人1人に合った進路をご案内いたします(※有料)。
このコーナーでは海外メディアが伝えた子どもの発達障害に関する注目記事をセレクション。解説を交えてお伝えします。今回は『ヴァーチャル・リアリティが自閉症研究を変えつつある』、『米ラッパーによるADHDプロジェクト』の2本です。
How virtual reality is transforming autism studies
技術革新が進み、仮想現実が実際の世界と変わらぬほどの精度で空間を再現できるようになってきました。また単に現実を再現するだけではなく現実に仮想を重ね合わせる拡張現実(Augmented Reality)の技術も進んでいます。 記事ではヴァーチャル・リアリティ(VR)が、自閉症の感覚を再現したり、支援者の補助ツールになったりしている具体例がいくつも書かれています。いずれもまだ開発の段階だったり、実用例が少ない段階ですが、確実に時代が進化している様子を感じます。 なお記事で中心的に取り上げられているのは日本の研究です。この分野で日本が世界をリードしていくことが期待されます。
JOYNER LUCAS’ ‘ADHD’ PROJECT IS ON THE WAY
アメリカ・マサチューセッツ州の人気ラッパー、ジョイナー・ルーカス。子どもの頃からADHDと診断されたことを先ごろカム・アウトしました。そのルーカスがADHDの啓発・応援プロジェクトを立ち上げるというニュースがメディアで取り上げられています。 日本でも芸能人が発達障害をオープンにする例が増えてきました。今月中旬以降に予定されているNHKの発達障害のシリーズ番組でも、「え、あの人が」という方々がテレビで自身の発達障害について語る企画があります。 ますます発達障害が一般的になっていく一方で、今回のジョイナー・ルーカスも自身への無理解(支援者も含む)によって苦しめられてきたと訴えています。一般的な理解の広がりから、具体的な個別対応への理解へとステージが進みつつあるのだと感じました。
ニュースレターの登録時や説明会の申込みフォームなどでお寄せいただいたご質問、ご意見にお答えします。
Q1-a. 学校に来ている支援の先生などに相談することもありましたが、「グレーゾーン」と言われる事も多く、うちの子にどうやって勉強を好きにさせてやれば良いのか分かりません。「聞く話す」事が苦手です。発達障害の子の為の塾を探していたので、もし、子供に合う環境であれば通わせたいです。
Q1-b. 息子は公立中学の通常クラスに通っています。大きなトラブルがあるわけではありませんが、(専門医の診断を受けていませんが)息子に発達障害と思しき言動が多々あり、専門的な支援を必要に感じております。お話お聞かせいただければ幸いです。
A. グレーゾーンの子の学習環境を考えるにあたり注意しなければならないことのひとつは、ご本人がどういったサポートを望んでいるかです。もちろん、グレーゾーンの子に限らず、子どもたち本人のニーズというのは支援するにあたり欠かすことのできない情報です。しかしその中でも特にグレーゾーンの子は、福祉的な空間への馴染みが薄く、特別な支援をではなく”普通”を望んでいる場合が多くあります。良かれと思ってご本人の特性にあった環境を用意しても、ご本人がそれを望んでいない状態では逆効果にもなりえます。 そのため、検討の際のスタートは「どんな支援が適正か」ではなく、「本人にどんなニーズがあるか」から考えていかれるとよいでしょう。
ここで注意しなければいけないのは、本人の意見を全面的に肯定するだけがよいかというと、必ずしもそうではない場合が多いということです。発達障害の子どもたちは、自分がなにがしたいのか、何ができるようになりたいのかといった、自分の中のニーズと向き合うことやそれを言語化することに苦手さがある子が多いです。特にADHDの子は目先の利益にもとらわれやすいという特性もあり、本人の大きな希望と今現在の希望が合致していないということが往々にしてありえます。子どもたちの真のニーズを丁寧に芽吹かせる、というかかわりが大切です。難しいことですが、関係者と協力して意識していきたいところですね。
色々書いてしまいましたが、以下感想です。何か大きなトラブルがあったというわけでもない中で、お子様の発達に真っすぐ向き合いながら、お子様にとって良い環境を探そうとしてくれる親御さんの下に生まれた子どもたちには、本当に良かったねえ、と伝えたい気持ちでいっぱいです。一番近くにいる人が頼れる味方だというのは、幸福なことですよね。大切にしていってほしいです。
【参考】主観視を育てる『お仕事体験』
Q2. 高校生の発達障害の娘がおります。TEENSに大変興味があります。しかし、感覚過敏も強く、外出や集団活動は大変な困難さや疲労があります。TEENSまで行くことも難しく、更にそこでの活動も環境調整があればなんとかできる状況かと思われます。TEENSでの個別対応などは具体的にどのようなものがありますか。教えていただけると幸いです。
A. どういった感覚の過敏さか、による部分が大きいですが、イヤーマフや刺激の少ない席の利用などはもちろん可能です。一方で、常にマンツーマン体制というわけではないので、いつも個室を利用するといった対応は難しいです。また、TEENSは放課後等デイサービスの中では落ち着いた環境だとは思いますが、それでも不安定な状態になって声が出る子などもいるので、過敏さの状態によってはおすすめできないこともあります。以上踏まえていただいたうえで、実際にご本人に体験していただいて安心できる空間と思っていただけるか、ご確認いただければ幸いです。
ご本人がどうしても乗り気になれなかったときにはどうするか。感覚過敏は体質の努力でどうにかなるものではありませんが、心理的な状態で感じ方が変わることがあります。安心できる環境であれば過敏さが軽減されたり、逆にプレッシャーのある環境では悪化してしまうこともあるでしょう。
そこで現在、外出への心理的ハードルが高い子向けに、まずは自宅からオンラインで何かアプローチできないかと考えています。今実験的に行っているのはeスポーツです。TEENSは信用してもよさそうだな、行ってみてもいいかな、と思っていただけるよう、Skypeなどでおしゃべりしながらゲームを通してコミュニケーションをとる、という試みです。心理的安全が保障された場所から、ラクに、それでいて楽しみながら関わりをスタートして、段階的に通所に繋げていかれたら理想です。 年度内には何か形にしてお知らせできるよう頑張っていきたいと思っています。もしご興味がある方がいらっしゃいましたら、ご一報いただけますと幸いです。
この1か月のTEENSのイベントやニュースをまとめてご報告します。
【アニメ講座】学習障害*・ディスレクシアってなに? 2分の動画で学べる発達障害。今回はLDがテーマ。 http://ow.ly/zPjT30msaJQ
【アニメ講座】ASDって何? 今回はASD(自閉スペクトラム症)のてつお君に、いいじま先生がASDとは?を解説します。 http://ow.ly/2bKY30mdXdC
【図表でわかる発達障害】『発達障害 × 疲れやすさ』 「うちの子疲れやすいんです」その原因は…?発達障害の子どもたちが疲れやすい主な5つの原因。 http://ow.ly/vFPe30mphwr
【図表でわかる発達障害】『発達障害 × 支援の心得②』 原因によって対応は異なる.対策を考える前に必ず原因を分析する。課題だけでなく強みの分析をして得意を伸ばす。 http://ow.ly/7PdS30mkk7b
■お仕事体験 発達障害 小中高生の『はたらく力』を伸ばすキャリア教育プログラム 約3年ぶりにウェブサイトをリニューアル。プログラムは全部で200種類以上!仕事を試着して自分の得意不得意を知る。 http://ow.ly/xMX330mjx8d
■発達障害 の就労の最新事情 2018 | 保護者むけイベント開催! 「これからの発達障害の雇用環境はどうなる?」「自立にむけて必要な就労準備とは?」など、お子様の将来にかかわる最新情報を、当社代表の鈴木慶太がお話いたします。 http://ow.ly/10lH30mawon
■目指せアジア大会!?マインクラフトを使ったeスポーツ大会を開催 放課後等デイサービスTEENS 祝日イベントを開催 https://bit.ly/2zHCH6a
*学習障害は現在、DSM-5では限局性学習症/Specific Learning Disability、ICD-11では発達性学習症/Developmental Learning Disorderと言われます
*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます