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Decobo通信 では当社のノウハウをお届けしています。Kindleや冊子で購入できます。
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Kaien主催セミナーは不定期で開催中。~なるほど発達障害~ Kaien Meetup
2016年3月現在、TEENSは首都圏のみでの運営となっています。しかし以前より地方で当社プログラムを活用したいというお声を頂くことが多くありました。そこで当社の運営方法やプログラムを全国で活用いただくための制度を試行します。地域パートナーシップ制度のご提供内容は以下を予定しています。
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TEENSは現在、新宿、御茶ノ水、横浜、川崎の4拠点で放課後等デイサービス事業を展開しています。1年に一つのペースでTEENSの拠点数を増やしていますが、ご利用希望の待機者は増える一方です。
東京、埼玉、千葉、神奈川は今後も当社拠点を直営にて拡大していく予定です。が、成長のボトルネックになっているのは何よりも良質な社員の採用とその育成です。このため、常にフルタイムスタッフとパートタイムスタッフ(学生インターン)の採用活動を続けています。職種は以下の3つです。
以下リンクにもありますとおり、スタッフの声やスタッフの1日の流れをウェブサイトでも公開していますので、ぜひご一読いただければ幸いです。当社の力となっていただける方の応募をお待ちしております。
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このコーナーでは海外メディアが伝えた子どもの発達障害*に関する注目記事をセレクション。解説を交えてお伝えします。今回は『①ADHD児の日常を伝えるアニメーション 世界で共感を呼ぶ』、『②息子の自閉症を理由にニュージーランドへの移住を拒否された なので私たちはベルギーに戻った』の2本です。
Moving animated video shows reality of living with ADHD from a child’s perspective
再生回数が40万回。スウェーデンの映画作家 Erik Rosenlund による作品です。タイトルは「落下する文字 (Falling Letters)」。
わずかな効果音以外はほぼサイレント映画となっている本作品ではADHDのお子さんが教室やランチタイム、登下校などでどのようなずれを感じているのかが、ちょっと悲しく、でも愛が溢れる目線で描かれています。
授業で本を読もうにも学習障害*(ディスレクシア)的な要素があって文字が躍っているように見えたりして、単なる線と点の組み合わせにしか見えず、最終的には遊び道具になってしまったり、、、ご飯を食べようとしたらその素材を工作することに熱中してしまって同級生から白い目で見られたり、、、帰りのバスに乗ろうとしたら周囲に気が散ってしまってバスを逃してしまい雨に打たれてしまったり、、、そして携帯電話で親を呼ぼうとしたら、不器用なので手が滑って携帯電話を壊してしまったり、、、散々なのですが、でもそれにもめげずに日々に格闘する主人公に感情移入をついしてしまいます。
ADHDというと、多動の部分が取り上げることが多いですが、実はこういう注意散漫、不器用、そそっかしさ、学習障害、など多動以外の要素は本当に多くて、それをとても上手に取り上げてくれていると記事でも結んでいます。
My son’s autism meant he was refused New Zealand residency – so we’re leaving
国連の障害者権利条約でも、障害を理由に移住を拒否することはあってはいけないということ。しかし、記事によるとニュージーランドは健康を理由に受け入れを拒否したそうです。この話題はニュージーランドの主要紙に取り上げられ、ソーシャルメディアなどネット上にも波及して、ニュージーランド国外でも広く知られることになったとのことです。今回は著名な学者だったため、白日の下にさらされましたが、もしかしたら以前にもたくさんの人が涙をのんできていたのかもしれません。 日本では移民というのはあまり日常的な話題ではないですが、ほとんどの先進国にとっては非常に大きな問題・課題の一つです。その先駆者というか、移民ウェルカムという印象のあるニュージーランドでさえ、このようなレベル感なのかとショックを個人的に受けました。 記事では自閉スペクトラム症を受け入れる”コスト”という観点と、彼らが組織に”貢献”する部分について論じられています。どこの国でも社会福祉の負担は多くなり、誰がどの程度負担し、どこに限られた資源を使っていくかという話題は本当に大きな社会課題になりつつあります。 当社では社会的価値というのを出していて、発達障害の人の支援をするために税金を使っても、実はコストではなく、支援が大きな意味のキャリア・人生教育となって、支援を受けた人たちが納税者として社会に貢献する、しかも当初かけたコストの2倍にして返してくれるという数字を計算しています。
上手く表現できませんが、見た目に健康な人だけを集めた社会が健康化というとそうではなく、やはりいろいろ自然に発生する人たちを上手に束ねていくのが先進国のような気がしますし、記事もそういうことを言いたいのであろうなと勝手に感じています。
代表取締役の鈴木です。ニュースレターの登録時や説明会の申込みフォームなどでお寄せいただいたご質問、ご意見にTEENSスタッフ飯島と鈴木がお答えします。
Q1. 10歳の息子が発達障害です。普通のクラスに通い、ほぼ健常ですが、文章を読みません。書かれている内容が理解できないようです。友人もいません。しかし、学校は大好きで、ブラスバンド部員です。運動会の徒競走は1番でした。ダンスとピアノを週1回習っています。今、何かやるべきことがあれば教えて下さい。
飯島. 「書かれている内容が理解できない」というのはどういった原因でどの程度難しいのかによって対応が変わってきます。言葉の意味理解が難しいのか、読字自体が苦手なのか、数行に渡る文章を読むのが苦手なのか…専門機関でアセスメントしてもらった上で、対策を考えていかれるとよいでしょう。今回については「ほぼ健常」という言葉から推測すると、読字などには課題がなく文章もすらすら読めるが何故か意味理解ができていない、ということでしょうか。発達障害のお子さんはおしゃべりが達者できちんとやりとりができているように見えて実は言葉の意味をよく理解しないまま受発信している場合がままありえます。本当に意味を理解しながら言葉を操れているか、短い文章で練習しながら確認していく必要があります。 また、「友人がいない」という部分から実はコミュニケーションにも困難があるのかと思われますが、その場合はまずは理解のある大人との交流から始められるとよいかと思います(詳しくは下記リンク参照) ただ、そういった凸凹がありつつも学校が大好きで得意なことが沢山あるというのは大きな強みです。ご本人が熱心に取り組んでいることを評価しながら、大切に伸ばしていってあげてください。大人になった時、生活していく上では知力以上に人柄や精神的な安定が重要な能力となります。
Q2. プレティーンズのお仕事体験と、まだ1年生ですがPCマインクラフトでよく遊んでいるので参加できるものがあれば嬉しいです。
飯島. プレティーンズは一般コースの難易度を下げたものなのでPCの利用はほとんどありませんが、小学校1~4年生くらいの年齢のお子様にはこちらのコースをおすすめしています。お仕事体験の中でマインクラフトを扱うのは専門コースクリエイティブというコースになりますが、こちらは時期によって使用するソフトが異なります。現在はScratchというビジュアル言語を利用してプログラミングの基礎を学んでいます。なお、こちらのコースは難易度が高いため、ご利用になるのは小学校高学年になってからのほうがよいでしょう。TEENSにはマインクラフトファンが多く、各拠点の子ども用PCにインストールをしています。こちらは平日学習支援の休憩時間に利用が可能です。休憩時間には皆さん熱心に永遠に続く線路やマグマの滝を作成してます。
Q3-1. 今年一年生に入学の子がいて放課後デイサービスを探しています。なるべく早く応募をしたくて体験セッションにも申し込みを入れました。川崎の教室の空き状況などを教えていただきたいと思っています。よろしくお願いします。 Q3-2. 現在受けている療育が3月で終了するため新しい療育先を探しています。現在通っている療育は週1回3時間、幼稚園を休んで行っています。御社は主に中高生の支援をされていますが、幼児への発達支援についてはサイトを見ても詳しく分かりません。 Q3-3. 利用説明会の2月の受付は終了しているとのことですが、もしまだ参加できる回があればぜひお願いいたします。場所は横浜が最寄りですが、首都圏であれば参加可能です。
鈴木. 現在、すべての拠点が相当数の待機状態のため、利用説明会を数か月開催できない状態が続いています。今後も首都圏で拠点を増やす予定ですが、まだ具体的にお伝えできる状態ではありません。本来は利用説明会で一度にたくさんの方への説明をするのが当社としても効率的ですし、なにより鈴木から直接メッセージをお伝えできるのでプログラムや運営方法への親御様の理解が深まると思うのですが、申し訳ございません。代わりに体験セッションに(利用説明会をスキップして)お越しいただいています。なお当社はほとんど小中高生向けの事業です。未就学児へはごく一部の例外を除いて対応しづらい状態となっています。ご了承ください。
*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます
*学習障害は現在、DSM-5では限局性学習症/Specific Learning Disability、ICD-11では発達性学習症/Developmental Learning Disorderと言われます