発達障害のあるお子様向け キャリアデザイン教育
MENU

【ティーンズ保護者の声】3兄弟が全員不登校。保護者のメンタルケアの秘訣は?(Aさん)

不登校 公開日:2025年2月27日(木)

保護者・Aさんプロフィール

お子さんについて:3人のお子さんがおり、全員に不登校期間がある。

特性:全員に発達障害・起立性調節障害の診断あり。

利用しているサービス:放課後デイサービス

『ご利用までの流れ』のページへ移動します

お子さんたちの状況を教えてください。

インタビュアー: こんにちは、今日はお時間いただきありがとうございます。早速ですが、お子さんの状況についてお話しいただけますか?お子さんたちの不登校の状況について、お話できる範囲で教えていただければと思います。

Aさん: はい、ありがとうございます。うちは子どもが3人いまして、

  • 最初の子は小学校2年生の頃からほぼ1年近く不登校でした。その後一旦学校には行けるようになったのですが、また中学生になった時に1年ほど不登校になりました。
  • 2番目の子は、小学校では問題なく過ごしていたのですが、中学1年の3学期から卒業までずっと不登校でした。
  • 3番目の子も、2年生と4年生の時は学校に通っていましたが、5年生からはほぼ不登校の状態です。

インタビュアー: なるほど。3人のお子さんそれぞれに、不登校の期間が重なることもあったんですね。お子さんやAさんは日中はどのように過ごされていますか?これは可能な範囲の回答でお願いできればと思うのですが、お仕事などはされていますか?

Aさん: 私は家にいることが多いので、在宅勤務をしながら子どもたちをサポートしています。学校に行かない子どもたちの世話をしながら、仕事をこなしている感じですね。

日常生活での一番の悩みは何でしょうか?

インタビュアー: そうなんですね!お仕事をしながら日々の生活をサポートするのは大変なことだと思います。お子さんたちの日常生活について、悩みや困難で最も大きなものは何でしょうか?

Aさん: 一番の悩みは、睡眠の問題です。全員が起立性調節障害で、寝起きが非常に難しいんです。医師からは、少なくとも朝は無理にでも起こして座らせるように言われていました。しかし、1人起こして次の子を起こす間に、また寝てしまっていることが多くて……これがとても辛かったですね。

インタビュアー: 睡眠の問題は、ご家族の生活リズムにも大きく影響しますよね。特にお子さんたちの寝る時間と起きる時間がバラバラだと負担が大きいですね……。この記事を読んでいる人も気になっていると思うのですが、そのような中でどのようにご自身の精神的なケアをされていますか?

Aさん: 正直、最初はかなり焦っていた時期もありましたが、だんだん「学校に行かなくても大丈夫」という考えにシフトしていきました。子どものペースに合わせて、少しずつハードルを下げて、良くなった点を評価していくようにしていました。私自身も精神的には、無理に何かを達成しようとせず、現状を受け入れるようにしました

現在利用している支援機関はありますか?

インタビュアー: お子さんもAさんも少しずつ自分のペースを作り、焦らずに受け入れる姿勢が大切なんですね。ちなみに、お子さんの支援として何か活用されているサービスや施設はありますか?

Aさん: 3人とも、ティーンズに通わせていただいています。最初は1番上の子が通い始め、その後2番目、3番目と続きました。また、発達障害の診断を受けているので、精神科のドクターにもお世話になっています。さらに、通級指導教室にも通わせていただいて、支援を受けています。

インタビュアー: ティーンズや通級指導教室など、地域の支援が大きな助けになっているのですね。通う中でのお子さんたちの変化などはありましたか?

Aさん: 2番目の子は現在、高校1年生で、通信制高校に通っています。自分で登校時間を選べる学校なので、朝は少し起きるのが難しいですが、睡眠導入剤を使いながら通学しています。1番上の子は専門学校に通っていますが、朝起きるのが非常に大変で、遅刻しそうになることもしばしばです。3番目の子はまだ不登校の状態ですが、イベントなどがあると元気に起きて参加することもあります。

インタビュアー: それぞれに合った方法で生活が整えられてきているのですね。最後に、不登校のお子さんを持つ保護者に向けて、アドバイスをいただけますか?

Aさん: 私が最初に感じたのは、学校に行かないことで子どもに引け目を感じてしまうことでした。しかし、無理に行かせようとしても、子どもにとってはさらにストレスが溜まるだけです。最初の子が不登校になった時、私はもっと安心させる言葉をかけるべきだったと反省しています「休んでも大丈夫だよ」と、もっとたくさん伝えてあげることが大切だと感じました。焦らず、無理なく子どもをサポートすることが重要だと思います。

インタビュアー: ありがとうございます。お話を聞いて、無理をせず、子どものペースに合わせることの大切さを改めて感じました。本日は貴重なお話をありがとうございました。

Aさん: こちらこそ、ありがとうございました。

Instagramでも掲載中!

『ご利用までの流れ』のページへ移動します

ティーンズスタッフからのコメント

3人のお子さんが全員不登校で、起立性調節障害も抱えている保護者さまへのインタビューでした。ティーンズでも保護者面談で「周囲のサポート」「周囲のケア」を話題に出すことが良くあります。支援において、ご家族が無理をしないことが第一なのですが、実際「そうは言っていられない」「難しい」声もたくさんいただきます。このご家庭のように、放デイや支援機関をたくさん頼ってくださいね!

この記事を書いた人

ティーンズ編集部:野田渓介

資格:小学校教諭一種免許状
一言:誇りをもって障害を受け入れられる世界に。
プロフィール:幼少期に走ることができない、ボタンを掛けられないなど些細なことから他者との違いを感じ、周囲や家族に違いがばれない様に学齢期を過ごす。大学生で発達障害の診断を受け、そのとき感じた疎外感や自身のような悩みを抱えたお子さんの力になりたいと感じて福祉の道へ。株式会社Kaienに入社後、自身の障害をオープンにしつつ、児童向けサービス”ティーンズ”のオンライン講座等のプログラム開発及び運営を担当。誇りをもって障害を受け入れることを目指している。

YouTube ティーンズ公式チャンネル
ご利用説明会 ニュースレター お問い合わせ
採用情報 Kaienパートナー 加盟店募集 ティーンズスタッフブログ ガクプロ Kaien 心理検査
ページトップへ