当事者・Kさんプロフィール
年代:ティーンズ卒業生(2024年度)
診断名:軽度のADHD(医者にグレーゾーンと言われている)
利用していたサービス:放課後デイサービス
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インタビュアー:本日は、不登校支援に関するテーマで、実際に不登校を経験したKさんにお話を伺います。Kさんはティーンズの卒業生です。よろしくお願いします。早速ですが、不登校のきっかけについてお聞かせいただけますか?
Kさん:よろしくお願いします。私が不登校になったのは、中学校1年生の2学期からでした。最初は保健室に近い相談室に通う形で、学校の出席日数を確保していました。しかし、その後完全に行けなくなり、それからはずっと不登校状態が続きました。
インタビュアー:そうなんですね。その後高校に進学されたとのことですが、どのような経緯で進学を決められましたか?
Kさん:最初は定時制の高校に通い始めたのですが、通学時間が遅く……家族や友達との時間が減り、体調も崩しやすくなってしまいました。環境に適応できず、結局は通信制高校に転校しました。
転校後は最初に大量の課題を出されました。特に前期の分を12週間で終わらせなければならなくて、精神的にも体調的にも大変でした。最終的に体調を崩してしまい、1年間の休学を決意しました。
Kさん:休学中にティーンズに通い始めましたが、最初は学習ではなく、まずは場所に慣れることからスタートしました。スタッフと信頼関係を築いていく中で、次第に勉強に取り組むようになりました。最初はプリントを使って、過去に取り組んでいた課題を少しずつ進めることから始めました。
インタビュアー:いきなり勉強に取り組むのではなく、徐々に環境に慣れることが大切だったんですね。
Kさん:その通りです。焦らず少しずつステップアップしていくことで、勉強にも自然と取り組めるようになりました。最初は自分でスケジュールを立てることもできませんでしたが、スタッフさんたちのサポートを受けながら、次第に自分でスケジュールを組んで課題を進められるようになりました。
自身のペースで焦らず進めていくことで、学習への抵抗が減ったように思います。最初は全然進まなかったレポートも、徐々に進められるようになり、最終的には自分で管理できるようになりました。
Kさん:スケジュールを自分で管理できるようになり、課題に対しても積極的に取り組むようになりました。最初の頃は本当に無理だと思っていたのですが、今では自分のペースで進めることができるようになり、少しずつ自信を取り戻しました。
インタビュアー:すごいですね。少しずつ前に進むことで、精神的にも成長されてきたんですね。
Kさん:確かに。スタッフのサポートもあり、自分でできることが増えてきたことに自信が持てるようになりました。
インタビュアー:最後に、同じように不登校を経験した・経験している方々に向けてメッセージをいただけますか?
Kさん:無理せず、自分のペースで進んでいくことが大事だと思います。焦らず、少しずつでも進むことが大切です。そして、支えてくれる人たちがいることを忘れずに、頑張ってほしいと思います。
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ティーンズスタッフからのコメント
ティーンズの昼ライブには珍しく、利用者ご本人が登場してくれました!中学校から不登校を経験したKさんが、学習面でも精神面でも自信を取り戻すことができたのは、自分に対して焦らないように意識したこと、学校以外の空間(ティーンズ)を利用したことが主なポイントのようです。ティーンズには不登校のお子さんがたくさんいますが、全スタッフがご本人と同じペースで伴走することを徹底しています。