発達障害のあるお子様向け キャリアデザイン教育
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【ティーンズ利用者の声】通級にはネガティブなイメージもありましたが…(Hさん・女性)

放課後等デイサービスティーンズのYouTube昼ライブ「発達障害の子の通級入門(中学校編)」サムネイル
中学生保護者インタビュー通級 公開日:2024年11月1日(金)

保護者・Hさんプロフィール

お子さんについて:小学校時代は特別支援級に在籍し、中学校から通常級+通級に変更。現在は高校生(2024年時点)

抱えているお悩み:コミュニケーション面の課題、提出物管理が苦手

利用しているサービス:放課後デイサービス

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中学校で通級を利用したきっかけは?

インタビュアー:今回は中学校から通級の利用を始めた経験のあるHさんにお越しいただきました。通級の利用を始めたきっかけや、お子さんの通級への印象などについて詳しくお伺いさせていただきます。

Hさん:よろしくお願いいたします。本人は小学校では特別支援学級に在籍しており、中学校では通常級に進みました。中学校の入学後に通級の利用申請を行いました。

特別支援学級とは…標準8名ほどの少人数クラスで、「個別の指導計画」に基づいた支援、指導を受ける。本人の状況に合わせて通常級に異動して活動する(交流級)こともある。

通級とは…通常の学級に在籍しながら、その子の障害特性に合った個別の指導を受けるための教室。週に何時間か授業を抜けて通うスタイルが多い。

Hさん:小学校では特別支援級で支援を受けていたので、中学校でも途切れなく支援を受けたかったのですが…制度上の問題で、小学校のときは通級を利用していなかったため、通級を利用するための申請が一からだったのですよね。そのため、少し支援が始まるまでに期間が空いてしまいました。

インタビュアー:なるほど、小中の接続に時間がかかったのですね。特別支援級と通級では、支援の時間や頻度など大きく異なる印象ですが、実際にはどのような支援を受けていたのでしょうか?

Hさん:はい、これまでとは異なり週に1~2回、約1時間ほど授業を抜けて参加する形になりました。主にコミュニケーションに関する困り事について、実際にクラスで起きた事例をもとに先生と振り返りを行いました。希望する人がいれば小集団での支援もいいなと思っていたのですが、実際は実現しなかったため個別支援が中心で、1対1でソーシャルスキルトレーニングやロールプレイをしたり、雑談やカードゲームなどリラックスしたりする時間もありました。本人が息抜きとして利用できたという点で大きなメリットがありましたね。

Hさん:また、提出物の進捗確認やスケジュール管理を通級の先生が気にかけてくれました。学校での学習の進み具合を把握していただけるのは、親としても助かりましたね。

通級を「こういう風に利用したら良かったな」と振り返るとしたら?

インタビュアー:支援級から通常級に進み、通常級では気を張ることもあったようですね。そんな中通級がお子さんのリラックスする空間になったことはとても良かったなと思います。ちなみに、通級を「こう使えば良かった」と感じられた点はありましたか?

Hさん:そうですね、「どの教科の時間にクラスを抜けて通級へ行くか」という点が一番大きな悩みでした。週の時間数が多い主要教科の中から選ぶことを勧められたのですが、本人は授業が好きで、どの教科も抜けたくない思いがあったみたいです。結果、担任の先生の教科で授業を抜け、その抜けた分は放課後にプリントをもらうなどの形を取ることになりました。

Hさん:ただし、主要教科でもあったため、テストの出題範囲が丸々通級に行っていたときに出た範囲だったことがあったのですよね。そのため点数が取れなくて、本人もすごく悔しそうにしていて…。

通級に通うことで発生するデメリット、どのように解決した?

インタビュアー:確かに中学校で授業を抜けると、その学習内容のカバーは難しいですよね。これは通級利用を検討されているご家庭にとっても気になるところかと思います。そのとき、Hさんはどのように対応したのでしょうか?

Hさん:テストでの件を受けて感じた悔しさや困っている気持ちを、本人が通級の先生に話しました。ちょうどテストでつまづいたタイミングが受験の年でもあったため、先生も本人の「授業に出たい」という気持ちを尊重してくださり、その頃にはコミュニケーション面での課題も落ち着いていたため「一旦通級利用はお休み、必要なときは放課後に対応」の形に切り替えてくださったんです。

Hさん:通級の利用スタイルについて相談するときは、我が家の場合は本人から言葉で先生に伝える形を取りました。先生が日誌に書いて保護者に伝わるよう工夫してくださって、担任の先生にも伝えてくれました。余談にはなりますが、本人はその後無事志望校に合格しています!最後はしっかり先生方と喜びを分かち合っていました(笑)

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ティーンズスタッフからのコメント

通級を利用してコミュニケーション面や提出物の管理のサポートを受けていたHさんですが、授業を抜けて通うため、通級に対してネガティブな印象を抱いてしまったとのこと。ただしご自身がその気持ちを先生に伝えられたことで、本人にとってより良い通い方を模索できたのですね!ティーンズでは学校や通級の支援がスムーズにできるよう、お子さまの気持ちのヒアリングを欠かさず行っています!

この記事を書いた人

ティーンズ編集部:森谷一樹

資格:児童発達支援管理責任者・保育士
一言:お子さんの良さを引き出し、活かせる社会へ。
プロフィール:6年間の中学受験塾での勤務経験を経て株式会社Kaienに入社。前職で培った進路情報を活用しながらティーンズでは9年間、100ケース以上を担当。『発達障害の対応と将来の進路について』や『学校現場での支援方針について』等のテーマで講演も行うなど、保護者や教育関係者の皆様に信頼されるサービスを提供している。

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