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【ティーンズ利用者の声】他害行為が気になって通級を小学生から利用していました(Yさん・男性)

放課後等デイサービスティーンズのYouTube昼ライブ「発達障害の子の通級入門(中学校編)」サムネイル
中学生保護者インタビュー通級 公開日:2024年10月30日(水)
ティーンズYouTubeインタビューに回答する保護者の画像

保護者・Yさんプロフィール

お子さんについて:小学校1年生から中学校3年生まで通級を利用。現在は高校生(2024年時点)

抱えているお悩み:お子さんが小学生のとき→他害(手を出す) お子さんが中学生のとき→口調の強さ、思い込みの強さ

利用しているサービス:放課後等デイサービス

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中学校で通級を利用したきっかけは?

インタビュアー:今回はお子さんが小中学校時代に通級に通っていた経験のあるYさんにお越しいただきました。通級を利用したきっかけやお子さんの変化、そもそもの利用方法など、詳しくお伺いさせていただきます。

通級とは…通常の学級に在籍しながら、その子の障害特性に合った個別の指導を受けるための教室。週に何時間か授業を抜けて通うスタイルが多い。詳細はこちら

Yさん:そうですね、うちの子の場合は小学校1年生から通級を利用していたので、そのまま(通級を)卒業せずに中学校でも継続しました。継続にあたっては特に6年生の時の通級の先生や学校の先生、それからティーンズスタッフの勧めもあり、続けることにしました。

Yさん:巡回指導の通級だったので抜ける時間も短かったので、まあ通級利用した方がメリットがあるんじゃないかな、ということで継続を決めましたね。

巡回指導の通級とは…児童生徒ではなく、担当の教員が学校を回って指導を行う形の通級

インタビュアー:なるほど、小学校1年生のときから既に通級を使われていたということですね。小学校のとき、通級を使い始めたきっかけは何だったのかを教えていただけますか?

Yさん:小学校のときは他害行為が多かったです。状況を伝えにくいのですが、小学校の時は友達との関係でトラブルが多く、コミュニケーションの問題が目立っていました

Yさん:例えば、ハンカチを落としたときに拾ってくれた子に対して「俺のハンカチを取っただろう」と言ってしまうようなこともありました。人間関係のトラブルが多かったため通級を利用していました。目に見えるような課題は他にもあって…例えば、授業中につい思ったことを口にしてしまうとか、友達を殴っちゃうとかもありました。

Yさん:中学校に進学してからは、小学校のときのように友達を殴ってしまう、などの他害行為はなかったのですが、口調が強いとか、言い返すのは分かるけど「そこまで強く言っちゃうと相手が傷ついちゃうよ!」ということが多かったんですよ。最後まで話を聞かずに思い込みで行動に移してしまってうまくいかないこともありました。そういったことへの対応策を通級で指導していただいたので、コミュニケーション面で指導をしてくださったという点では大きな変化はないですね。

通級に通う中での変化は?

インタビュアー:では、中学校の通級でもご本人が言葉の強さが出てしまうなどのコミュニケーション、大きく括ると人間関係の部分にアプローチをしていただいたということですね。その場合の変化は見られましたか?

Yさん:そうですね。目に見えて成果が出たなというよりも、積もり積もって人間関係のスキルが身についた感じがします。子どもが高校生になってから、通級で言われていたことをふっと思い出して口に出していることがあるので。ただ、思春期に突入して、今までは自然に通っていた通級も「なんで授業を抜けるの?」といった周囲からの目線を感じることが嫌そうではありました。周りの目を気にしている感じですね。

思春期、お子さんの気持ちは?

インタビュアー:お話をここまでお聞きした中で「確かにそうだな」と感じた部分でいうと、ポイントの一つは思春期というところですよね。周りの目を気にし始める年ごろですし、中学校はよその小学校と合併することもあるので知らない子から通級について質問をされることも嫌だな、とか。小学校から中学生に上がる際に通級利用割合が減っているのには、そういった要因もありそうですね。

参考データ:令和元年度 通級による指導実施状況調査結果について

Yさん:はい。ただ高校生になってから「あんなことを通級であんなことを教わっていたな」と思い出すような発言があることが、変化を感じられて親としては嬉しいです。まだ強い口調で言い返したりすることはあるんですけれど、本人も意識して、気を付けて話しているので。

Yさん:定形のお子さまがなんとなくどこかで手に入れる…暗黙の了解と言いますか…常識みたいなものですよね。「周りを見て学ぶ常識を自分一人では得られない」といった部分に対し、それを提示してもらう、言葉にしてもらう、文章にしてもらう。知識で入れた後に実行に移るというステップは当事者にとって必要だよなと思います。

Yさん:通級のグループ指導での振り返りでは、ゲームしていたときの言動がこうだったよとか、こういった方がいいよといった内容をすぐに指導していただいたので本人も分かりやすかったという感じですね。終わったことは過去のことと捉えて、振り返りをしないようなタイプだったので。

通級利用までの手順は?

インタビュアー:ちなみに、中学校通級を利用する際のお手続きのやりとりについて、親御様やご本人の負担などはいかがでしたか?

Yさん:小学校から中学校への継続の場合はとてもスムーズに手続きができました!特性やこれまでの指導についても担当の方が知ってくださっているので…三者面談もできますし。なので利用を検討している方は小学生のうちに早めに繋がっておくのが良いかと思います。

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ティーンズスタッフからのコメント

このお子さんは通級でコミュニケーション面のサポートを受けていたとのこと。強い口調などに対してその場で先生からアドバイスを受けた経験が、お子さん自身の学びとして卒業後も生きているようです。思春期だからこそ「周囲にどう説明する?」という悩みも出てきますが、その対策はティーンズスタッフと考えましょう!ティーンズでは、在籍校や通級の先生・保護者が同じ支援方針でお子さんに向き合えるよう、連携に力を入れています!

この記事を書いた人

ティーンズ編集部:森谷一樹

資格:児童発達支援管理責任者・保育士
一言:お子さんの良さを引き出し、活かせる社会へ。
プロフィール:6年間の中学受験塾での勤務経験を経て株式会社Kaienに入社。前職で培った進路情報を活用しながらティーンズでは9年間、100ケース以上を担当。『発達障害の対応と将来の進路について』や『学校現場での支援方針について』等のテーマで講演も行うなど、保護者や教育関係者の皆様に信頼されるサービスを提供している。

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