発達障害のあるお子様向け キャリアデザイン教育
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素直な心

2014年6月18日

TEENSスタッフの大橋です。
私からは、木・土曜日に実施しているお仕事体験「専門コースユーザー」の一場面を紹介をさせていただきます。
活動内容としては2つの柱があり、1つは、ペットボトルキャップがより集まる回収箱を作るにはどうしたらよいか、みんなでアイディアを出し、作成することです。実際に作成された作品例が以下の写真です。

もう1つは、キャップの集計結果をExcelで集計表にまとめたり、Wordで報告書を作成したりして、上司に報告にいく、というものです。
先日のセッションの、回収箱作成の一場面を紹介します。Aさんが、ペットボトルに鈴をつけようとしている場面です。Aさんは周りに相談をせずに一人で作業を進めていたので、「周りに相談してみた?」と私が声をかけると、Aさんは周囲に相談を始め、以下のやり取りが生まれました。
Aさん「鈴をつける位置はここでいいですか?」
Bさん「そこだとキャップを入れても音が鳴らないから、意味がないと思います。もっとこうしたらいいんじゃないですか?」
そのやりとりの後、Aさんは無言になってしまいました。私はAさんが嫌な思いをしているのではないかと、内心少しヒヤッとしました。しかし実際はそんな心配は必要なく、Aさんは、Bさんのアドバイスを真摯に受け止めて更に工夫をし、「こんな感じでどうですか?」と再度Bさんや周囲に聞いていました。それ以外にも同じような場面が何度かあったのですが、それで揉めたりすることはありませんでした。
TEENSに通っている一部のお子さんの特性として、いわゆる「空気が読めない」ということが挙げられます。素直な心を持っている分、思っていることを正直に言ってしまうので、そこで揉め事が起こったり、生きにくさを感じることもあるのでしょう。しかし理想は、自分が思っていることを素直に伝えられて、言われた側も、相手の思いを尊重して受け止めることが出来る、そんな社会であると思います。
普段言いたいことを中々伝えられなかったり、素直な気持ちで相手の意見を受け止めることが出来なかったりする私ですが、2人の素直な心の持ち主のやり取りから、そんな自分を変えないといけないな、と思わされるプチ感動な体験でした。

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