TEENS横浜の飯島です。
先日の「こんなときTEENS 第1弾~定期テスト対策~」では、TEENS利用者の親御様から「激しく共感しました」というお言葉を頂き嬉しい限りです。今回の「こんなときTEENS」では、今回は予告通り「パソコン練習」についてお話をしていきます。
TEENSではお子さん向けに各拠点6台程度のパソコンをご用意しています。休憩時間には動画を見たりマインクラフトというゲームで遊んだりする子もいます。
スタッフのPCよりハイスペックです。。。 |
パソコン練習のためにご用意しているのは、主に2つです。ひとつめは「Microsoftオフィス習得プログラム」。ふたつめは「タイピングプログラム」です。
「Microsoftオフィス習得プログラム」では、WordやExcel、PowerPointといったビジネスで主に使うMSオフィスの基本操作の習得を目指します。こちらはKaienの就労移行支援の訓練プログラムでも活用されている解説動画と演習問題を利用し、実際に操作をしながら学んでいけるようなものになっています。
ふたつめの「タイピングプログラム」では、現在のレベルと目標にあったタイピングソフトを使用し、ホームポジションの習得や正確性・スピードのアップを目指します。
さて、今まで書いたのは単純にパソコン操作をするためのハードスキルに過ぎません。TEENSはパソコン教室ではなく、「はたらく力」を身につけることを目標としており、本当の意味で仕事でパソコンを扱えるようになるための指導をします。
(1)パソコンの取り扱い
パソコンは当然、マウスや電源といったようなアクセサリーも大事に扱うこと。ビジー状態の際にはキーを連打するなどせず、待つこと。自分のものではない、精密機械を扱っているのだという意識を伝えていきます。
(2)ON/OFFを覚える
セッション中は学習以外の目的では使用しないこと。子どもたちにとってパソコンは魅力的なモノです。タイピング練習の合間にこっそり動画を、、、何て誘惑に負けてしまうお子さんも中にはいますが、その場合は休憩時間と学習時間のルールとメリハリの指導を行います。
(3)使用上のマナー
発達障害*のお子さんは、力加減がうまくいかなかったり自分の行動を客観視することが難しいがために、キーボードを強く叩きすぎてしまったりイヤホンから音が漏れてしまうような音量設定にしてしまうことがあります。公共の場所でパソコンを使う際のマナーを教えます。
「パソコンが使えるようになりたい」「パソコンを使うお仕事に就きたい」という希望は多いです。その夢が現実に近づくように、TEENSでは学習支援やお仕事体験専門コースユーザー・クリエイティブを通してパソコンを使って働くためのハード・ソフトスキルの指導を行っています。しかしながら、現実では仕事の中で、タイピングが速くても色々な関数を知っていてもそれだけでは仕事には繋がりません。希望はあっても、能力的に難しい場合もあります。小学生であれば可能性を広げていくことは有意義ですが、高校生の場合は現実を見据えての進路選択が迫られる場合もあります。
そんなわけで、次回は将来に向けて行う「カウンセリング」についてお話をしてまいりたいと思います。
*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます