TEENS川崎の飯島です。
TEENSでは夏になるとなにがしかのイベントを開催していますが、今年もいくつか企画中です。今回はその中のひとつ「お宿TEENS」のご紹介します。
昨年のペンションTEENSに続き、今年も宿泊イベントを行います。横浜にある老舗旅館を一棟貸切って、掃除・接客・配膳の仕事について学びます(なお、こちらのお申し込みは締め切りました。拠点によっては受付られる可能性もありますので、ご希望の方は所属拠点スタッフまでご相談ください)
スタッフの演技力が光るマニュアル動画 |
ちなみに、前哨戦として7月上旬のお仕事体験でも接客業務のプログラムを実施しています。旅館併設のお食事処での業務の研修を受ける、という設定なのですが、お席の案内から配膳、会計まですべての流れについてこなさなければいけないため結構大変です。
そもそもなぜお泊りでお仕事体験を実施するようになったかというと、「ごっこじゃなくて、本番の緊張感を知ってほしい!本物の達成感を味あわせてあげたい」と考えたことが発端でした。
お仕事体験はリアリティの追及こそしていますが、本当にお客さんがいるわけではなく上司といえども全員身内(スタッフ)で、お金のやりとりがあるわけでもありません。
それでも子どもたちはこちらがびっくりするくらい真剣に取り組んでくれてはいますが、やっぱり “本物” を知る経験は子どもの成長には欠かせません。「はたらく力に繋がる筋肉をつけよう!」というコンセプトで運営しているTEENSですが、筋トレばかりではなくその筋肉を活かす試合の場を用意したくなり、そこで立ち上がったのが宿泊型お仕事体験でした。
じゃあ完全に一般のお客さんを相手にするかというとそういうわけにもいかないので、保護者の皆様にご協力いただいてお客様役をお願いしています。お子さんは自分のママ・パパはなく他の子のママ・パパの接客をするので、「知らない大人のお客様」を相手に緊張感をもってお仕事に取り組めますし、保護者の方は少し離れたところから、我が子の頑張っている姿を見られるという仕組みです。
保護者の方に渡すハプニングカード。 マニュアルにないやりとりを子どもたちとしていただきます。 |
ちなみに、クリスマスイベント「カフェTEENS」でも同じ形態をとっています。単なる参観ではなく、保護者参加型で一緒にプログラムを作っていただくというイメージです。
次回は8/20・21に開催予定の「しゃべり場・語り場(仮)」についてお知らせします。
TEENSでは「発達障害*」や「自閉スペクトラム症」「ADHD」「LD」といった言葉をお子さんの前で出すことは基本的にはありませんが、このイベントでは「発達に凸凹のある先輩の体験談を聞く」「自分の日ごろの悩み・将来等について、他のお子さんと話してみる」という、「聞くこと・話すこと」に焦点を当てています。今回の対象は主に中学生以上の、障害について告知を受けているあるいは受容の途上にあるお子さんとその親御さんです。
TEENSの放課後等デイサービスをご利用の方のほかに、利用を待機されている皆様にもご参加いただけるよう調整中です。詳しくは次回!
*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます