発達障害のあるお子様向け キャリアデザイン教育
MENU

TEENS三鷹 10月1日オープン 次拠点の開設準備へ Q&A「通級それとも普通級?」2016年9月号

  1. TEENS三鷹 10月1日オープン 次拠点の開設準備へ
  2. 海外メディア 発達障害児関連の注目ニュース 「大統領候補 ドナルド・トランプはADHDか? 専門家の考察」
  3. 今月寄せられたご質問・ご意見にお答えします 「通級それとも普通級?」

□■□■□■□■

1. TEENS三鷹 10月1日オープン 次拠点の開設準備へ

 TEENS三鷹の開設準備。概ねスケジュール通り進みました。すでに東京都への申請も提出し、現地視察など一部の確認を残すのみになっています。利用枠もほぼ満席となりました。今後のご利用説明会に参加される場合は、待機を頂くことになりますこと、ご承知おきください。

 横浜・御茶ノ水など既存拠点は待機者が増加し続ける上、新規拠点の三鷹も満員でスタートできることから、TEENSでは第6・7拠点の開設を東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県のいずれかで検討し始めています。何よりスタッフ採用がボトルネックになっています。お知り合いなどで当社業務にご関心をお寄せいただく方がいましたらお声掛けいただけますと幸いです。

mitaka160715a

リンク

2. 海外メディア 発達障害児関連の注目ニュース 「大統領候補 ドナルド・トランプはADHDか? 専門家の考察」

 このコーナーでは海外メディアが伝えた子どもの発達障害*に関する注目記事をセレクション。解説を交えてお伝えします。今回は『①フロリダ州立大学のアメフト選手 自閉症の少年とランチを食べる』、『②大統領候補 ドナルド・トランプはADHDか? 専門家の考察』の2本です。

①フロリダ州立大学のアメフト選手 自閉症の少年とランチを食べる

Boy with autism befriended by Florida State’s Travis Rudolph no longer eats lunch aloneblank

 アメリカでは学生スポーツというと、高校野球ではなく、大学のバスケットとアメフトです。両者ともプロスポーツをしのぐ人気で、選手はヒーロー扱いされています。その有名校の一つであるフロリダ州立大学のアメフト選手が、一人でいた自閉症の少年と一緒にランチを食べた写真がネットで一気に拡散し、米国のメディアを賑わしています。

 たしかに、いい話なのですが、なぜここまで拡散したのか、少し不思議に思います。写真を見ると、カフェテリアで後ろにはたくさんの女子生徒を中心にした一団がいる中、手前にポツンと少年と、大柄の(アメフト選手の)学生が座っているという光景がかなりインパクトがあったからでしょうか。

 本人たちもまったく予測していなかった過熱ぶりですが、当のアメフト選手のコメントは殊勝です。
“It just became really viral, and I just wanted it to become aware that everyone is the same, and one man can make a difference.”(口コミでどんどん広がっていっただけ。(自閉症があろうがなかろうが)みんな同じで、一人の行動が違いを生み出せるということを、伝えられたら、と思っている。) 

②大統領候補 ドナルド・トランプはADHDか? 専門家の考察

Does Trump Have ADHD? My Professional Opinionblank

 内外に話題を振りまいている、米・共和党の大統領候補であるドナルド・トランプ氏について、心理士が真面目に分析しています。分析する上ではこれまでの彼の振る舞いや、彼の近くにいた人たちの証言を基にしています。トランプに身近な人の声を拾うと、He has the attention span of a 9 year-old with ADHD!(注意が散漫で、まるでADHDのある9歳児のようだ)One of the key criticisms leveled at Mr. Trump is that he “fails to stay on message.”(トランプ氏への批判の一つは、話している内容がどんどん変わる)など、確かに特徴的なものが上がっているようです。

 結論は「大人のADHDが認められる」とのこと。理由としては、小さい時から特性が見られたことと、課題に直面しているかだそうです。Two things: First, can these symptoms be traced back to childhood, pretty much without interruption. Second: are the symptoms so severe that they cause ongoing problems in one or more areas of a person’s life?

 ただしよく読むと、これまではADHDの特性を生かして、むしろ成功してきたが、今大統領選という新たなステージで課題に初めて直面し、ADHDの診断レベルになりつつある、ということのようです。Until now, the fast-paced, frenetic world of New York City and global real estate, reality TV, and generally having multi-billions of dollars at his disposal have served Donald Trump well. It could be having ADHD actually contributed to his success, given the circumstances of his life and environment.The question now, from a clinical standpoint, is whether Donald Trump has finally hit the wall.

 トランプ氏を巡っては、他にもパーソナリティ障害とみる記事もあり、その特異で、時に奇怪な言動は、多様性を認めるアメリカの言論界でも理解に苦しむ様子がわかります。しかし、トランプ氏が本当にADHDであるにせよ、ADHDだから皆がトランプ氏のようになるわけではありません。あくまで一つの例にすぎませんし、記事にもあるようにトランプ氏はその発想力や多動性をこれまでは上手に使えていたようです。またADHDと白黒つけるのは多くの場合は難しく、”人を理解するための一助”程度に考えるとよいように思います。そもそも経営者には一般よりパーソナリティ障害に当てはまる割合が高いという研究結果もあるように、ある程度癖がないと人の上には立っていかないのかもしれません。

画像も記事から

画像も記事から転記

 

3. 今月寄せられたご質問・ご意見にお答えします 「通級それとも普通級?」

代表取締役の鈴木です。ニュースレターの登録時や説明会の申込みフォームなどでお寄せいただいたご質問、ご意見にTEENSスタッフ飯島と鈴木がお答えします。

中学に進学 通級それとも普通級?

Q1. 息子が小学6年生です。現在、普通クラスに在籍し、通級に通っています。来春の中学進学を控え、通級を続けるか否かの選択を迫られています。現在は、ギリギリついていっているが、今後、学業、人間関係で状況が悪化することが予想されることから、通級を継続することも選択肢の1つとして考えた方がよいとアドバイスされています。ただし、通級を選択した場合の、在籍校での学力の低下は、自力でカバーできないものとなることも予想されるので、メリットデメリット双方があるともいわれています。TEENSのことは、これまで知らなかったのですが、このような子供が利用し、相談場所となっていただけるところなのでしょうか。

鈴木. やや不思議に感じました。小学校の段階で学業がぎりぎりで発達障害の傾向があるお子さんの場合、中学校に行くとさらに苦戦する可能性が高いです。その際、普通級のみよりも通級も通ったほうが学力の低下が防げる可能性があると思われます。

 もちろん通級の内容や、先生の気持ちやレベルによるとは思いますが、普通級に行ってもお子さんにとってはなんだかわからない説法を聞くような状況に陥りかねません。通級から普通級への変更はお子さんの状態によっては可能でしょうが、今回のように懸念が強く残っている場合に通級という選択肢を選ばないのはやや不自然に思います。

 なおTEENSは問題なく使っていただけますし、ご希望に沿うべく可能な範囲でサポートさせていただきます。今回のようなケースもなによりも個々の状況によってアドバイスが異なりますので、まずは当社に通っていただきご本人の状況をつかんだうえで、個別にアドバイスをさせていただけるのが理想だと思います。

DSC01715m

勉強が遅れている場合の対応は?

Q2-1. 中2男子です。ADHD注意欠陥です。普通級に所属していますが、勉強ができません。高校受験を目指しているのですが、勉強を見ていただくことはできますか?どうぞよろしくお願いいたします。

Q2-2. 今、不登校です。自閉症スペクトラム障害です。勉強が遅れており心配しています。

Q2-3. 自閉症スペクトラムの診断名あり。小学校に支援級で在籍一年生。将来的に普通級への移行を考えているが、小学校ではかなり勉強が遅れており心配している。

鈴木. 小学校低学年のお子さんで、かつLDの特性のみが顕著に出ているケース(つまり微細運動にからむ不器用さやADHDなどの集中の苦手さに関係ない、学習障害*としてピュアな書字や読字の困難性)以外の場合、勉強が遅れている発達障害のお子さんへの指導方法は発達障害の観点だけではない多面的な側面から本人が集中でき、やる気が出る環境を整えることにあると思います。また本人のわかりにくい一般的な説明を避け、本人に通りやすい説明方法を根気よく探すことだと思っています。換言すると、王道があるわけではないと考えています。基本的には発達障害のお子さんの成績は下降線をたどりますので、親御様としてもそれを受け止めながら、無理のない範囲で応援してあげるとよいと思います。

地方での展開

Q3. 子どもは特性はあまり強くないのですが、自閉症スペクトラムの特性を持っていると診断されています。今年小学生となり普通学級に在籍しています。2年前に友人からの誘いで鈴木社長の鹿屋市での講演を聞きました。そこで、将来への不安はあるものの、TEENSの存在を知って心強く思いました。いつかは鹿児島でもプログラムが受けられることを切望しています。

鈴木. 現在地域パートナーシップ制度を広めるべく活動しています。熊本には8月から当社のパートナーができました。鹿屋はまだ計画すらないですが、鹿児島はある程度視野に入れています。以下のページで現状をご案内していますので、定期的にチェックいただければと思います。

TEENS 待機状況について

Q4. 御茶ノ水教室利用希望です。できるだけ早くに利用していきたいと考えています。最短でいつぐらいから利用できますか?

鈴木. 待機の期間はご利用希望の曜日やコースにより大きく異なります。比較的すぐにご利用頂ける場合もございますのでまずはご利用説明会や体験セッションにお越しください。

TEENS 利用者について

Q5. 特別支援学校に在籍している利用者はいますか?

鈴木. もちろんいらっしゃいます。ただしその割合は1割かそれを切る程度と思われます。通級にしろ支援学級にしろ支援学校にせよ当社としては通われている形態には関係なく体験セッションでフィット感を確認していただいています。

DSC01675m

TEENS 料金について

Q6. 料金が全く分からないので、不安に思います。

鈴木. 分かりにくいサイトで恐縮です。以下に明記されていますのでご確認ください。放課後等デイサービスの利用料は概ね1回当たり1000円とお考えください。

*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます

*学習障害は現在、DSM-5では限局性学習症/Specific Learning Disability、ICD-11では発達性学習症/Developmental Learning Disorderと言われます

ニュースレター登録ティーンズからの様々な最新情報を
毎月1回配信しています。
ページトップへ