ASDとは、発達障害*の一種です。特性として、「コミュニケーション」「行動」「感覚」の特異性があげられます。
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★「コミュニケーション」の特異性
コミュニケーションのとり方や人との距離感について「ちょうどいい頃合い」の感覚が人とは異なります。
★「行動」の特異性
同じこと、繰り返されることが好きで、不規則だったり曖昧なことが苦手な人が多いです。
★「感覚」の特異性
視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚など…さまざまな感覚が敏感あるいは鈍感
最新の研究では、ASDは約100人に1人いると報告されています。
また、男性の方が多く、女性よりも約4倍の発生頻度といわれています(※ただし、女性の方が特性が見えづらく、過小評価されているされている可能性もあります)
【参考】厚生労働省 自閉症について
ASDは生まれながらの障害で、現代の医学では根本的な原因を治療することはできません。
ですが、必要なサポートを求めながら特性を個性や強みに変えたり、困り感を軽減させていくことは可能です。そのための心得を4つご紹介します。
ASDの方にとって”理解しやすい情報の形”というものがあります。混乱したときには、周囲の人に協力をしてもらいながら情報をインプットしやすい形に変換しましょう。
具体例をあげていきます。
★視覚化
★具体的
「きちんとする」「やさしい色」というような曖昧な表現が理解しづらいときは、「具体的にはどうすればいいですか?」「例えばどんなものですか?」と質問をする。
★肯定的
「ふざけない」といったような「~しない」という禁止表現では何を求められているかわからないときには、「具体的にはどうすればいいですか?」と質問する。
※※なお、できれば相手に丸投げするのではなく「●●をすればよいのですか?」という風に自分の考え述べてからを相談できるようになると、判断力がアップします。
★段階的
自分自身の感覚はその人だけのものであり、他の人がすべてを理解することはできません。
特にASDの人特有の物事の見え方・考え方は、発達障害でない人(定型発達と呼びます)の人にとって、なかなか理解がしづらい部分があります。
自分はどんなことが好きで、安心できるのか。どんなことが苦手で、どんな配慮をしてもらえると助かるのか。お医者さんや心理士さんなど、専門家の意見を聞きながら自分の気持を棚卸しする練習をしたり、説明のためのシートを用意できるとよいでしょう。
ASDの方は、疲れやすかったり、休憩することが苦手だったりする人が多いです。そこで、上手にリラックスできる方法を探しておきましょう。
どうすれば自分自身の強みや個性を活かせるのか?どうしたら困りごとや悩みを解消できるのか?
発達障害のある・なしに関わらず、自分一人でなにかを解決することは難しいです。上手に人に頼る力をつけるためにも、信頼できる人に相談するスキルを身につけていきましょう。
親御さんや担任の先生など、身近な人に相談しづらい場合は、学校のスクールカウンセラーの先生に相談してみることをおすすめします。
※近くに相談先できる人がいない場合は…
24時間子供SOSダイヤル ☎0120-0-78310(文部科学省HPより)
*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます
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