発達障害のあるお子様向け キャリアデザイン教育
MENU

【ティーンズスタッフの声】お子さんの「強み」を活かした支援が未来を拓く:ある支援事例から学ぶ

放課後等デイサービス"ティーンズ"のお子さんインタビュー記事サムネイル。好きを活かしたスライドの画像。
公開日:2025年1月7日(火)
子育ての悩み、支援で変わる未来

「どうしてうちの子はこんなに苦手が多いのだろう?」
発達の特性を持つお子さんを育てる保護者にとって、子どもの将来や支援方法についての不安は尽きないものです。
しかし、苦手なことばかりに目を向けるのではなく、お子さんの「強み」を引き出すことで、大きな変化を生み出せることをご存じでしょうか?
この記事では、ティーンズに通う17歳の少年が支援を通して自己理解と成長につなげた事例をご紹介します。

※ティーンズではスタッフの支援の質向上を目的として、スタッフ同士が支援内容を共有する「チャンピオンケース」を開催しています。本記事はチャンピオンケースで取り上げた一例です。

『ご利用までの流れ』のページへ移動します

お子さんの背景とご家族の思い

特性と課題

今回のケースは、知的障害と診断された17歳の男子高校生です。特別支援学校に在籍しています。スタッフから見たお子さんの強み、課題を見てみましょう。

  • 強み:スタッフに対して、好きなことを詳しく話すことができる。ルーティン作業を丁寧にこなせる。見通し(事前の説明や一緒に練習をするなど)が持てるとその後は進んで活動に取り組める。
  • 課題自分に自信がないような印象がある。また、時間の感覚が曖昧な一面や、将来の姿に対する想像が抽象的な印象がある。
ご家族の思い

スタッフの印象として、休みの日はお子さんとお出かけをするなど仲良く過ごしているご家庭です。学校での学習意欲や将来の捉え方などに不安を感じており、お子さんへの「将来のイメージを具体的に描いてほしい」という思いからティーンズの利用を開始しました。

お子さんの意志と環境に合わせた多角的な支援のアプローチ

お子さんに合わせた段階的な初期支援

ティーンズでは週末のお仕事体験と平日セッションどちらも利用をしています。支援当初はスタッフから提案した軽作業を中心に取り組んでいました。そのときからとても真剣に取り組むことはできていましたが、作業に対する意欲は薄かった印象でした。
しかし「ウルトラマンが好き」という興味に注目したスタッフが、軽作業にお子さんの好きな要素を合わせてみないかという提案をします。お子さん自身も表情が明るくなり、「パワーポイントで好きなキャラクターの資料をつくる」というPCを用いた作業に変更しました。

放課後等デイサービス"ティーンズ"のお子さんインタビュー記事サムネイル。好きを活かしたスライドの画像。
ご本人の自信作。めきめきと完成度が上がっています!

完成した作品はティーンズの壁に掲示をしました。次第に、お子さんが作った作品が周囲のスタッフや他のお子さんから「すごい!」と評価される経験を積み、お子さんも自分の取り組んでいる作業に対して自信を持つようになりました。支援の中で「スモールステップ」のアプローチを用いて小さな成功体験を重ねることで、彼の自己肯定感を上げていく取り組みを続けています。

初期支援から、社会性を育む取り組みへ

自信のなさから周囲との関わりに強い緊張感を持っていたお子さんに対し、スタッフはアイスブレイクの場面やグループ活動を通じて、お子さんが他のお子さんと安心して交流できる機会を設けました。また、好きなことの話を肯定する土台ができたことで、お子さんが相談しやすい環境を整えました。
半年ほど経過し、「本当はもっと周囲と関わりたいけど過去の辛かったことを思い出して躊躇してしまう」とはじめて自己肯定感に関する悩みを打ち明けてくれました。スタッフもはじめて聞くお子さんの本心を受け止め、その後はお子さんが安心できるよう面談を重ねています。以前と比べて、好きなことに限らず様々なお話をしてくれるようになりました。

支援の成果と振り返り

お子さんの変化

ティーンズに通い始めて半年後、お子さんの姿は次のように変化しています。

  • 自己理解を進め、自分の特性を少しずつ受け入れ、将来像について話す場面が増えました
  • 他のお子さんに対して堂々と話す場面が増え、自分への自信が高まってきました

スタッフの意識のポイントは以下です。

  • ストレングスモデルの活用:お子さんの強みを引き出し、それを軸に支援を組み立てたこと。
  • スモールステップのアプローチ:小さな目標を積み重ねることで、達成感と自信を提供したこと。
  • パーソンセンタードアプローチ:お子さん自身の意向や価値観を尊重し、本人が主体的に取り組める環境を構築したこと。

ティーンズでは、個人の支援ではなくチーム全体で支援方針を相談し続けながら日々の支援を行っています。根拠のある支援がティーンズの強みです!

最後に

お子さんが安心して過ごせる居場所となったことで、今ではティーンズに来たらすぐに好きなことや今日の出来事について自分からお話してくれるようになりました。今後も、お子さんの興味をさらに深める支援を継続し、ティーンズ卒業後の進路についてより深める支援を行っていきます。

『ご利用までの流れ』のページへ移動します

YouTube ティーンズ公式チャンネル
ご利用説明会 ニュースレター お問い合わせ
採用情報 Kaienパートナー 加盟店募集 ティーンズスタッフブログ ガクプロ Kaien 心理検査
ページトップへ