“発達障害*”にまつわる情報を3分程度で読める文章と1枚の図表にまとめてお届けします。
今回は「アイメッセージ・ユーメッセージ」についてご紹介します。
友だちと遊ぶ予定で待ち合わせ。相手が10分遅刻してきてイライラ……顔を合わせたとき「何で遅いの?」と言っちゃった。
授業中のペアワーク、相手が全然意見を出してくれなくて……「もたもたしてんなよ」と言っちゃった。
自分の気持ちをついつい強く言ってしまって、相手との関係が気まずくなってしまったことはありませんか?ティーンズでもよくお子さまから、言葉のやり取りでうまくいかなかった悩みの相談を聞くことがあります。
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「何で遅いの?」「もたもたしてんなよ」。これには大きな共通点があるんです。
それは、どちらもユーメッセージであること。
「(あなたは)何で遅いの?」「(あなたは)もたもたしてんなよ」。全部、相手の行動に対してぽろっと出た言葉になっています。だから、相手も自分の行動を直接指摘されて、「言い方が強いな、嫌だな」と思ってしまいます。
じゃあ、どうすればこの気持ちを伝えられるでしょう?
アイメッセージとは、「私=I(アイ)」の目線で相手に気持ちや要望を伝える方法です。
先ほどの例を見てみましょう。相手が遅刻をしてしまった。自分の中のイライラを、「何で遅いの?」と伝えたい……
そこをぐっと我慢して、こう伝えてみました。
「遅いから私は心配していたよ。どうしたの?」
そしたら、こんな答えが返ってきました。
「電車が遅れてしまったんだ。スマホも持っていなくて。心配かけてごめんね」
2人はお互いの事情と気持ちが分かって、その後楽しく遊びに行くことができました。
アイメッセージには、柔らかく相手に思いを伝える効果があります。相手に嫌な思いをさせずに気持ちを伝えられる手段を図表にまとめてみました。
言いたいこと、自分の気持ち、うまく伝わらないと悔しいですよね。
アイメッセージを取り入れながら、お互いが気持ちよくやり取りできるコミュニケーションをしていきましょう!
※※図の使用について※※
発達障害啓発目的・非商用利用の場合に限り、引用・転載を許可します。その際には、引用元として本ページ名を明示してください。なお、著作権はTEENSが所有しており、図の二次利用・改変は禁止とします。商用利用を希望される場合は(teens@teensmoon.com)までご連絡ください。
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*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます
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