7/4にKaien特別セミナー 「2020年版 発達障害・グレーゾーンの子どもにおすすめの進学先」~大学・専門学校編~を開催しました。
セミナー動画とダイジェスト情報をお届けします。当日の様子はこちら
❶「発達障害の方ウェルカム!」を公言している大学・専門学校はほぼない
→ 組織単位というよりは、熱心な大学職員や教授陣がサポート体制を整えてくれている状態。
→ 学内で頼れる人を探すことが大切。
❷ サポートが手厚いのはどんなところ?
→ 小規模な学校、担任制の学校や基礎ゼミの繋がりがしっかりしている学校。
→ 専門学校は担任制が多い。学ぶスピードが学校によって大きくちがうので、そこも加味しつつ考えられると良い。
❸ ご本人の学ぼうとしている分野が、将来の就職には結びつきづらそう…
→ 学んだことをそのまま就職に活かす、についてこだわらなくて大丈夫。
→ まずご本人がやる気になれることは何かを大切に。
❹ 大学入学までに準備しておけるとよいスキルは?
→ 援助要請のスキル。大学・専門学校は高校までと比べてお膳立てしてもらえることが減る。セルフアドボカシーの力が重要
【参考】発達障害のある方の進学進路 「高卒で就職か?大学・専門学校に進学か?」
TEENSは4月から平日セッションの名前を『学習支援』から『個別セッション』に変更。
自分を理解する力・社会を理解する力の両面を育むためのプログラムを強化し、7月からは新たにオンラインプログラムを拡充させました。
発達障害の子どもたちやそのご家族が、将来に向けて不安を軽くし、希望を増やしていくための仕掛けが盛りだくさんです。
★120種類以上の動画オンデマンド『サプリ』
「イライラのトリセツ」「親との付き合い方講座」など、生活のお悩みを解決する
★平日毎日3チャンネルを配信!視聴者参加型セミナー『ライブ』
年齢にあわせて選べる配信動画を自宅での視聴できます。
気になる方は、体験セッション( https://www.teensmoon.com/flow/es/ )でお試しいただけます。
▶詳細はこちら https://www.teensmoon.com/studysupport/student/
Kaienのプログラムは当社の直営事業所だけではなく、全国のパートナー事業所(2020年6月現在 22事業所)でも運営されています。このたび利用者やご関心のある方向けの説明会を、パートナーが一堂に会する形でウェブ開催することになりました。ぜひお気軽にご参加ください。
お寄せいただいた質問にお答えします。
Q. 中学生の息子がいます。学校の成績がなかなか上がらず、子どもも苦しんでいますし親としても将来がとても不安です。家にいる間はできるだけ勉強をさせようとしていますが、これでいいのかという悩みもあります。
A.お子さん、どんな方法で勉強したらどれくらいまで学力が伸びそうでしょうか?そのあたり専門家に一度意見をもらえるとよさそうです。
将来に向けてご本人が使える強みが多いことに越したことはないですし、やはり学力というのはそのうちのとても大切なひとつだと思います。
一方で…がんばれば誰でも東大にいけるかというと、現実はちがいますよね。やはり人間の能力には個人個人にそれぞれ限界があります。実は今の成績は、お子さんにとってベストが出せている可能性もあります。ただそこの見極めをご本人と親御さんだけでするのはなかなか難しいので、知能検査などのアセスメントをとりつつ専門家に相談をしましょう。
ちなみに、勉強以外にも強みを増やす方法はたくさんあります。毎日学校に通えるのも、人と仲良くなれるのも、コツコツものごとにとりくめるのも、ひとつの強みです。
強み、というと特別な能力を想像されることが多いですが、「その人にとって当たり前にできること」が強みだと私たちは考えています。お子さんが将来に向けて磨くべき強みはなんなのか。これも親子で考えているとしんどいので、(手前味噌ですが、TEENSのような)思春期に伴走してくれるメンターを見つけることをおすすめします。
*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます