発達障害*のある中高生がお薬について知りたいときに読んでほしいページです。
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発達障害のある人が処方されることが多い薬の中から、代表的なものをご紹介します。
■ADHDの不注意、多動、衝動性などの症状を緩和するお薬
例)コンサータ、ストラテラ、インチュニブ
■不安や緊張を和らげるお薬
例)エビリファイ、リスパダール など
■夜うまく眠れるように飲むお薬
例)ハルシオン、ロゼレム
ここで注意していただきたいのは、肌荒れを治す薬のように「発達障害を治す薬」はない、という話です。
可能な範囲で環境調整をしてもあなたの特性がマイナスに働いてしまうときに、お薬は心身を健康に保つことをサポートしてくれます。
お薬はお医者さんの指導の下、用法容量を守って正しく使いましょう。
お薬は必ず病院で受診をして、「処方箋(しょほうせん)」という、お医者さんが書く「あなたにはこんなお薬が必要ですよ!」という証明書を発行してもらえると、薬局で薬剤師さんからお薬を買うことができるようになります。
■病院に行くにはどうすればいいの?
基本的には(少なくとも初診は)未成年だけで受診は難しいです。まずは保護者の方やスクールカウンセラー、保健室の先生に相談をした上で、病院を探しましょう。
病院選びで困ったときには精神保健福祉センターの相談窓口に電話して年齢や症状をお伝えすると、適切な病院を紹介してもらえます。
■発達障害の薬がネットで売っていましたが、効きますか?
絶対に買わないでください。
脳や心に効くお薬はとても繊細なものなので、資格をもっていない人が販売することはできません。必ず、診察を受けた上で薬剤師さんに処方してもらいましょう。どうしても気になってしまうときには、主治医や親御さん、学校の先生など、信頼のできる大人に相談をしてください。
Q.飲み忘れてしまうことが多いのですが、どうすればよいでしょうか?
A.便利なグッズを使って飲み忘れを防止しましょう。
(参考)お薬カレンダー 1週間分
Q.お薬を飲みたくないと思うことがありますが、お休みしてもいいでしょうか?
お薬を減らしたり止めたりしたいと思ったら、必ず主治医に相談して慎重に決めましょう。お薬の内容を自分の判断で変えてしまうと『離脱症状』といって症状がよりひどくなるリスクがあります。
自分の体質にあったお薬を見つけるというのは、実はとても難しいです。副作用が辛くてお薬を調整する、というのはごくごく自然なことなので我慢せずにSOSをだせるとよいでしょう。
副作用とは…病気を治すために使った薬による,望んでいない作用のこと。例えば不安感は和らいでも強い眠気に襲われたり、多動性が落ち着いてもぼーっとしすぎてしまうといったようなことがあります。
また、副作用はなくても、「薬づけになってしまうのではないか…」と、お薬を飲み続けること自体に不安を覚えることもあるかもしれません。そんなときにも、素直にお医者さんに相談ができるとよいでしょう。
もし、お医者さんの意見に疑問をもったり納得できないことがあったときには、『セカンドオピニオン』といって別のお医者さんから「第2の意見」を聞いてみましょう。
お薬を続けて症状を改善していくには、あなたの納得感が重要です。お薬を飲みたくない、と思うことがあれば、その気持を無視せずにお医者さんと話し合いながら今後どうしていくのか決めましょう。
Q.お薬を飲んでいることを秘密にしています。周囲の人にはなんて説明すればいいの?
お薬を飲んでいる、というのはとてもプライベートなことなので親御さん以外の人には基本的には伝える必要はないでしょう。
例えば宿泊行事などでどうしても申請する必要がある場合は、親御さんや主治医の先生に相談して何をどこまで伝えるか決めましょう。
また、災害などに備えて日頃どんなお薬を飲んでいるのかわかるようにお薬手帳をもっておくことをお勧めします。
*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます
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