発達障害のあるお子様向け キャリアデザイン教育
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関西エリア初!TEENS大阪天六 オープンに向けて説明会を開催します2019年5月号

  1. 関西エリア初!TEENS大阪天六 オープンに向けて説明会を開催します
  2. 第5回 発達障害に理解のある学校・企業 合同説明会 6/15(土)に開催
  3. 海外メディア 発達障害児関連の注目ニュース FDAがADHDの子ども向け機器を初認証他
  4. 今月寄せられたご質問・ご意見にお答えします 友達がほしい!他
  5. TEENSの一ヶ月を振り返る 宮尾益知ドクターが当社アドバイザーに就任他

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スタッフブログ 現場目線で発信しています。また当社著作本、好評発売中です。

1. 関西エリア初!TEENS大阪天六 オープンに向けて説明会を開催します

関西エリアでは1つ目の拠点となる『TEENS大阪天六』を6月にオープンします。 TEENS大阪天六では、学習支援やお仕事体験などのスタンダードなプログラムに加え、VR SSTやeスポーツコミュニケーションプログラムなどを提供する予定です。 なお、TEENS大阪天六は放課後等デイサービスではなく、民間サービスです。

年内に大阪エリアで放課後等デイサービスTEENSの開所を予定しており、先立ちまして民間塾の形でサービス提供をスタートします。放課後等デイサービスTEENS大阪が立ち上がり次第、優先的にご案内します。ご参加を希望される方はご利用説明会にお越しください。お時間内でご相談もお受けいたします。

2. 第5回 発達障害に理解のある学校・企業 合同説明会 6/15(土)に開催

発達障害*のある小学生から大学生を対象にした「第5回 発達障害に理解のある学校・企業合同説明会」を6/15(土)に開催します。 進路にお悩みの発達障害のあるお子さま・保護者様が将来を明るく見通せるイベントです。 5年目となる今年は、進学・就職のヒントとなるようなセミナー・講演会を開催。また、発達障害に理解のある学校の個別相談ブースを設けています。

3. 海外メディア 発達障害児関連の注目ニュース FDAがADHDの子ども向け機器を初認証他

このコーナーでは海外メディアが伝えた子どもの発達障害に関する注目記事をセレクション。解説を交えてお伝えします。今回は『VRが自閉症をどう助けるか』、『FDAがADHDの子ども向け機器を初認証』の2本です。

①VRが自閉症をどう助けるか

How Virtual Reality Can Help Those With Autism

当社が開発に協力している[emou]。世界でもVRを使って自閉症の人たちのQOLを上げていこうという取り組みがどんどんと広がっています。しかし記事によると自閉症の研究者たちがVRに着目したのは1990年代半ばから。つねに25年ほどの取り組みがある分野なのです。 記事では、主にイェール大学など世界を牽引する研究機関やアメリカでのベンチャー企業の取り組みが説明されています。社会生活を営む上でVRを使って事前に体験することが研究されていたり、人前で話すパブリックスピーチングに特化したものも行われているとのことです。

【参考】世界初となる SST VR スクール TEENSで開校へ [emou] VRを活用したSSTプログラム 

エビデンス(効果検証)をとるための動きも広がっているとのこと。当社も[emou]の開発と利用を加速させていきたいと考えています。

②FDAがADHDの子ども向け機器を初認証

FDA approves new device for children with ADHD

日本で言えば厚労省の役割を果たすアメリカ食品医薬品局が、ADHDの症状緩和のため、薬ではない医療器具を初めて認可したというニュースです。 先日塩野義製薬がEVOというADHD症状緩和ビデオゲームを日本で導入する契約を結んだというニュースが各メディアで紹介されました。当社では2015年頃からこの動きに注目し、この欄でご紹介してきました。

【参考】2015年3月 TEENSニュースレター『自閉症やADHD向けのセラピービデオゲーム』

今回のニュースはこのビデオゲームより一足先に、薬以外でADHD緩和効果のために認証されたMonarch External Trigeminal Nerve Stimulation System(eTNS)というもので、米ロサンゼルスの会社がUCLAなどと組んで開発したもののようです。器具は、脳の特定部署に電気信号を送るという装置で、10万円ほどかかり、7~12歳のADHD症状のある子ども向けとして2019年4月下旬に認可されたとのことです。

今後、「認知」に関する業界は劇的に変化していき、いわば化学物質で課題解消を目指してきた医薬品だけではなく、今回のように電気・電流でアプローチしたり(脳は電気信号の塊とも言えます)、ゲームやVRなど仮想的な世界での体験の中で症状緩和を目指していく流れが、間違えなく加速していくと思われます。

4. 今月寄せられたご質問・ご意見にお答えします 友達がほしい!他

ニュースレターの登録時や説明会の申込みフォームなどでお寄せいただいたご質問、ご意見にお答えします。

友達がほしい!

Q1. 友達とのコミュニケーションに悩んでいます。友達が欲しいがどうしたら良いかわからないと涙を流します。自分何かが声を掛けると迷惑なのではないかと自己否定感が大きいです。皆さんどうやって乗り越えていかれているのか具体的な実行手段も含め教えて頂きたいです。

A. 切ないですね…切ない。そう思うに至るまでの経緯と、年齢や性別、生活環境などわからないと、なんとも具体的なアドバイスはしづらいのですが、「自分何かが声を掛けると迷惑なのではないか」というようなとても大人びた発言をされていることから中高生くらいかな、と推測してお答えいたします。

学校のクラスは、同年代と言うだけで、ある意味では無作為に集められた集団です。そんな中で気の合う人を見つけ、仲良くなるまでの緊張感のあるコミュニケーションを乗り越え…というのは、繊細なタイプの子や人付き合いを苦手とするタイプの子にはなかなか難しいでしょう。

そこでお勧めしたいのは、「友達になるのを目標にせず、同じ活動を楽しめる人を見つける」ことです。学校にこだわらず、習い事や趣味のサークル活動など、ご本人にとって「好きな人」ではなく「好きな活動・もの」に触れる機会をもってみてください。活動の中で必ずしも交流がなくても、同じ空間で同じことをしている中で、相手への興味や安心感が芽生えるといわれています(専門的には「並行遊び」と呼びます)。また、ご本人にとって楽しめる活動を通して、自尊心を養っていくためにもとても有効です。 「友達が欲しい」という悩みを、言葉にできていること自体が立派だなあと思いました。賢いお子さんです。引き続きじっくりと向き合ってあげてください。

子どもの本音を引き出すには

Q2. 本人はおとなしく自分自身を表に出さないので問題は表面化(暴力沙汰やけんか)はしないのですが、今年から4年生になり、いまだに友達との関わり方がわからず、無視をされたり、都合を押し付けられ利用されそうになるなどがあります。それも本人がうまく話すことができない(虚言や雑学の自慢でごまかす)ので、本人の言葉を引き出すことが難しく、状況を把握するのが難しいです。そのように自分のことや状況を伝えることや理解することは4年生からでも学ぶことはできますか?

A. 状況把握やそれを言語化していくことを学ぶこと自体はできるでしょう。ただ、今の段階ではそこを目標にしない方が良いような気がしました。 友人関係をうまく築けないことが原因で「虚言」や「ごまかし」がでているのだとしたら、そうする他に手段がない状態になっているのだと解釈してあげてください。防御反応であり、それがご本人にとっての処世術なのです。とても聡いお子さんだと思います。

では、そんな子にどうアプローチするか?まずおすすめしたいのは雑学の方を極めていくという道です。師と思えるような雑学先生と交流したり、雑学披露を自慢だと思わず目を輝かして聞いてくれるような雑学友達が見つけられたら、人生変わりそうです。「強みを伸ばす」という視点ですね。

二つ目のご提案としては、「嘘をついたりごまかさなくてよい、安心できるコミュニケーションの機会」をたくさんもつ機会があると良いでしょう。 最初はご本人の話したい内容を受容しながら関係性を築きます。その上で、少しずつ他人のペースで話すも機会を設けたり(質問をしたり、順番に話したり)、嘘をついていると思われるときの反応は薄く、そうでないときには盛大にリアクションしていきます。まだ小学生ですし、「等身大の自分」が認めららたり、親しまれる経験を積んでいくことで、コミュニケーションの取り方が変わっていく可能性は十分にあります。

ただしこういったやりとりは同年代の子同士ではなかなかうまくはすすみませんので、まずは大人とやりとりし、大人の橋渡しがある中で少しずつ同年代との交流機会を増やせるような場があるのが望ましいです。

学校情報がほしい

Q3-a. 中学受験の情報を知りたいです。
Q3-b. 高校入試に際して受け入れ可能な学校を探しています。

A. トピックに挙げている通り、「第5回 発達障害に理解のある学校・企業 合同説明会 6/15(土)」の申し込みを受け付けおりますので、よろしければ是非そちらにお申し込みください。 可能であれば「次のステップ」と「次の次のステップ」の回にご参加をおすすめします。 例えば中学生のお子様であれば「高校進学編」と「大学・専門学校進学編」のふたつにご参加いただけると良いです。というのも、高校進学にあたってはその先の進路も進路を踏まえた上で検討していく必要があります。学校選び、企業選びにあたっての基本的な考え方について解説する時間もありますので、ちょっと未来も考え始めたいな…という方々のための情報を盛りだくさんにしてお待ちしております。

詳細・お申込み https://www.teensmoon.com/information/former17/

5. TEENSの一ヶ月を振り返る  宮尾益知ドクターが当社アドバイザーに就任他

この1か月のTEENSのイベントやニュースをまとめてご報告します。

■19.04.19 2019年採用 発達障害支援インターン採用説明会を開催 心理・教育・社会学系の大学院生・大学生歓迎

■19.04.22 千葉県船橋市 「わせがく高等学校」| 発達障害に理解のある学校 インタビュー特集 vol.007

■19.05.01 宮尾益知ドクターが当社アドバイザーに就任

 

 

*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます

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