発達障害のあるお子様向け キャリアデザイン教育
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千葉県 私立中学・高等学校| 発達障害*に理解のある学校 インタビュー特集 vol.006


「特性の凸凹を理解できる学校に進学したいけど、情報がない…」とお困りの発達凸凹キッズとその保護者のために、TEENSがおすすめしたい学校情報をお届けします!

Vol.006は私立中学・高等学校の西別府先生(仮名)に、千葉県の私立中高の実情についてお伺いしました。

チェックボックスのイラスト(赤)発達障害の子への教育に熱心な先生…どんな方?
チェックボックスのイラスト(赤)発達障害に対する、先生たちの理解は一歩一歩進んでいる 学校は?
チェックボックスのイラスト(赤)受験前に障害特性について相談したら、不利にならないの?

学校の体制は不十分…でも「発達障害に理解のある人・学校を広める」ために貢献したい

―――今回は千葉県にあります、進学校でもある私立の中高一貫校の西別府先生(仮名)にお話を伺いたいと思います。学校名はNGということですが…その辺りの背景と、そんな中でインタビューにご協力いただけた理由をお聞かせいただけますか

西別府先生 学校としては、まだ体制が十分に整っているわけではないこともあって全面的に発達障害フレンドリー校だ!とは言えないのが実情です。僕個人としては言いたいんですけどね。

でも、TEENSさんの「発達障害に理解のある人・学校を広めよう」という活動にはすごく共感しているんですよ。僕自身特別支援には興味関心が高くて個人的にも活動しているので、千葉県や私立中高の進学事情について少しでも情報提供ができれば、と思い受けさせていただきました。

発達障害に対する、先生たちの理解は一歩一歩進んでいる 学校は?

―――本当にありがとうございます。実際、当社が毎年行っている発達障害に理解のある学校 合同説明会でも、特に私立の中学は参加にあたって難色を示される場合が多いのですが…実態としてはどうなのでしょうか?

西別府先生 まず、数年くらい前は進学校が表立って発達障害のある子の受け入れをしているような状況ではなかったと思います。「〇〇障害」と付くだけで門前払いにするような学校もあったりとか。完全拒否という高校が大半で、肌感覚としては9割以上だったかもしれません。

最近はようやく変わってきましたね。「ここまでのサポートならできるかな?」と学校の先生が考えるような風潮がでてきました。

無責任には受け入れられないので。学年に何人くらいなら特別なサポートの必要な子にも通ってもらえるよね、みたいな。徐々に徐々に、一歩一歩進んでいるのは肌で感じます。

―――受け入れが少しずつ進んできたというのは、何か理由があるのですか?

西別府先生 発達障害の認知度が上がってきたというのが大きいと思います。テレビなんかでもすごく取り上げられましたからね…。それを通じて中の先生たちが考え始めた。

発達障害と聞くと、以前だったら身構えてしまったと思うんです。でも認知度があがって、以前こういうタイプの子がいたけど今思えばその子発達障害の特徴あったよね、でもちょっとした工夫で上手にサポートできたよ、っていうようなノウハウも学校単位で溜まってきていて。ちょっとした工夫で上手にサポートできたりする、っていう意識の転換が起こってきたんじゃないかな。

―――現場では、よい変化が起こってきていると。

西別府先生 もちろんすべての学校ではないですし、そういった意識をもった先生が増えてきても偉い人の方針として、サポートをしていることを表立って言いたがらない学校があることも事実です。

熱意のある先生が他の学校の先生と触れ合うことで広がっていくというのが理想ではないかと思いつつ、現場ではないトップの人たちの考えを変えるのにはもう少し時間がかかりそうです。

将来的には、各学校でサポート体制が進んでいけば各学校に偏りなく入学ができて、数年後数十年後、学力面さえクリアしていればどこにでも入れるようになれば誰もが幸せなのではないかと思います。よく、特別支援学校に行けばいいじゃないかという声もありますが、その選択肢だけだと勉強がしたい子の場合は可能性が閉ざされてしまうんですよね。色々な子がいて、色々な学びがあってこそ学校であると思いますので、その点はうちだけに限らず他の学校も一歩一歩前に進んでいってほしいです。

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