発達障害*のある中高生が親子関係に悩んだときに読んでほしいページです。
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もし、あなたが中高生くらいになって、親御さんに対してイライラしたり、言うことを聞きたくない!という気持ちが高まったとしたら…それはずばり、『反抗期』の可能性が高く、とても自然な感情です。
■反抗期とは?
心や身体が成長する過程で、不安やストレスが大きくなったり、自分の意見が強くなる状態のことをいいます。将来あなたが大人になったときに、精神的に親御さんから自立するための、心の準備の期間だと捉えて下さい。
6割くらいの人が、この反抗期を経験すると言われています。
大人はある調査では親御さんは30%の人が『子どものことを理解している自信がない』と回答をしており、子どもにとって悩ましい”親子関係”は、実は大人である親にとっても一定数は難しく感じるものなのです。
【参考】2016年 親子の関係についての意識と実態(明治安田総合研究所)
加えて、発達障害は目に見えない障害である発達障害がある場合、更に関係性は複雑になる場合もあります。
発達障害はものごとの見え方や捉え方、表現の仕方が多数派とは異なる状態です。そのため、あなたがどんな風に世界を見て、感じて、行動しようとしているのか、例え親であってもわからないことも多いのです。
もちろん、世の中には発達障害についてとても深く理解をしている親御さんもたくさんいます。
一方で、自分の子どものことを理解したいと強く願っていたとしても、発達障害について正しく理解するためのサポートを得られないまま子育てに奮闘している親御さんがいることも事実です。
そういった場合、発達障害のある子の特性を考慮しないまま過剰な期待を寄せてしまったり、逆に可能性に気がつけず過保護になりすぎてしまうこともあります。
「発達障害」というひとつの特徴だけを見てマイナスに捉えるのではなく、自分のことをもっと多面的・総合的に見た上で自分の価値を信じて前向きに生きる意識を、『障害受容』と呼びます。これは、あきらめとも居直りともちがいます。
発達障害の人がもつ常識に囚われない感覚は、とても魅力的で世界を発展させた原動力であるともいえます。
一方で、「多数派とちがう」という状態は人を不安にさせるものです。特に親は我が子に対して「好きな仕事をしていること」よりも「人並みな生活が営めていること」を望んでいるという調査結果もあり、特別でなくても良いので安定的な生活を送ってほしいと願っていることがわかります。
発達障害の人がもつ魅力的な文化・慣習を理解し、プラスのパワーに転じるのは大人にとっても難しいことです。もし親御さんにとって障害受容が困難なときには、まずは若さと柔軟さをもつあなた自身が自己理解・障害受容をすすめていかれるとよいでしょう。
それは決して簡単なことではありませんが、あなた自身の人生を豊かにするための大きな財産となるはずです。
親子関係がこじれたときには、当人同士で無理に解決しようとするのではなく頼れる第三者に橋渡しをお願いしましょう。
まずは担任先生やスクールカウンセラーの先生、主治医や支援機関のスタッフに相談ができると良いでしょう。
※近くに相談先できる人がいない場合は…
*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます
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